「強すぎて消えた?」ビームジャベリンにスーパーナパームも…もっと活躍が見たかった「ガンダムのレア武器」の画像
「U.C.ガンダムBlu-rayライブラリーズ 機動戦士ガンダム」(バンダイナムコフィルムワークス) (C)創通・サンライズ (C)創通・サンライズ・MBS

 ZZガンダムが誇る高出力メガ粒子砲「ハイメガキャノン」や、νガンダムによるオールレンジ攻撃「フィン・ファンネル」、F91の可変速ビームライフル「ヴェスバー(V.S.B.R)」など、『ガンダム』シリーズの主人公機には特徴的な武装を持つ機体も多い。

 それらの機体の原点である『機動戦士ガンダム』の主人公機「ガンダム(RX-78-2)」は比較的オーソドックスな武装ばかりかと思いきや、一風変わった武装も用意されていた。

 なかには劇中で出番がほとんどなかったものもあり、もっと活躍が見てみたかったガンダムの武装を振り返ってみたい。

※本記事は作品の内容を含みます。

■率直にビームサーベルよりも強そうな武器

 接近戦でよく見る、ガンダムの白兵戦用の武装といえば「ビームサーベル」だ。宇宙世紀の作品に限らず、多くのモビルスーツが標準装備している武器として知られている。

 そんなビームサーベルのリミッターを解除することで使用できるのが「ビームジャベリン」だ。サーベルの柄の部分を伸ばし、先端部分に三叉に分かれた槍状のビームを形成した状態をビームジャベリンと呼ぶ。劇中ではそれを投擲武器にしたり、頑丈な装甲を斬り裂いたりするシーンがあった。

 独特な形状のため“イロモノ武器”にも見えるが、アムロは重要な局面でこの武器を選択。ガウ攻撃空母の装甲をすさまじい斬れ味で斬り裂いていくシーンもあり、ビームサーベル以上の威力を見せつけた。

 武器にとってリーチの長さは大きなアドバンテージであり、その意味でもビームサーベルより実用的な武器に思えた。

 初代『ガンダム』での出番は限られるが、『機動戦士ガンダムUC』の時代にもビームジャベリンを装備したジムIIIが登場。しっかり継承されていたことから、その有用性は証明されているのだろう。

■迫力は満点!? ロマンあふれる強力武器

 鎖の先端にトゲつきの鉄球がついている「ガンダムハンマー」という特殊な武器がある。アニメの第5話でガンダムは、このガンダムハンマーを使ってザクIIの胴体を殴打。その強烈な一撃でザクIIは大爆発を起こしている。

 さらに、そのガンダムハンマーの強化改良版ともいえるのが、第26話に登場した「ハイパーハンマー」である。鉄球のトゲはより鋭くなり、鉄球の中に加速用のバーニアが内蔵されている。振りかざしたハイパーハンマーはバーニアによって空中で加速、強力な一撃を食らわせる。

 しかし、新型のゴッグに対するハイパーハンマーの初撃は腹部に命中したものの、大したダメージを与えられず。二撃目はあっさりゴッグの両腕でキャッチされてしまい、結局ハイパーハンマーの見せ場はなかった。

 ハイパーハンマーのバーニアは直線的な加速にしか使えなかったが、さらなる改良により空中で軌道が変えられるようになれば、もっと別の使い道が考えられたかもしれない。

 とはいえ、トゲつきハンマーのビジュアルは厳つく、いかにも強そうだっただけに、もっと活躍シーンが見てみたかった武装のひとつである。

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