■双子の刑事「横溝参悟・横溝重悟」
横溝参悟は、第6巻「天下一夜祭殺人事件」から登場する古参キャラクターで、もともとは埼玉県警の警部だったが、現在は静岡県警に所属している。彼の双子の弟で、神奈川県警の警部を務めている横溝重悟は、第34巻「中華街 雨のデジャビュ」で初登場。
参悟と重悟は見た目が瓜二つだが、性格は真逆。兄の参悟は、毛利小五郎を尊敬する名探偵として崇拝しており、どこか穏やかな性格で、馴れ合いを大切にする。一方、弟の重悟は煙の小五郎と冷徹に呼び、兄のように毛利を尊敬していないどころか、むしろその推理に対して懐疑的な態度をとる。
そんな重悟だが、神奈川県警の白バイ小隊長・萩原千速に興味を持っている様子。第105巻から始まる「トラカゲが届けたSOS」では、千速と一緒に捜査する高木刑事に嫉妬するなど、今後二人の関係がどう進展するのかにも注目が集まる。
『名探偵コナン』には、個性豊かな刑事たちが登場し、それぞれが事件解決に重大な役割を果たしている。また今回紹介した刑事以外にも、京都府警の綾小路文麿など人気の地方刑事は多い。彼らが、今後どのような事件でコナンたちと協力し、“未解決”だった部分がどう解消されていくのか、今後の作品で地方警察キャラたちの登場にも期待したいところだ。