■独特のデザイン設定がキラリと光るジム
前述したジム・カスタムのような王道のイケメンジムもいれば、細部の表現にカッコよさを感じるジムもいる。それがOVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』で初登場した「ジム・コマンド」だ。
いわゆるジムの後期生産型の一部であり、その性能はガンダムに匹敵するともいわれている。
とくに頭部のデザインが秀逸。ジムらしい大きなバイザー型のカメラアイながら、上部の出っ張りが控えめになっている。せり出した額と奥まったカメラアイのバランスが絶妙で、横から見ると立体感が強調されて陰影もはっきり表れる。
そのうえ独特なのは、ジム・コマンドのバイザー下にあるメインカメラは、ジオンの機体のような「モノアイ」であること。連邦の機体としてはかなり珍しく、ガンプラにもバイザー内のカメラがモノアイである点が表現されているものもある。
口もとのワンポイントはガンダム系をほうふつさせるデザインで、これがジムについているのは珍しい。伝統的なジムのスタイルをブラッシュアップさせつつ、見えない部分や細部で個性を示しているのが、ジム・コマンドの魅力かもしれない。
4月8日から放送開始となる新作テレビアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』のプロモーションリールにも、明らかに「ジム」のような機体が描かれており、新たなジム(らしき機体の)活躍に期待がふくらむ。
ガンダム好きの皆さんがイケメンだと感じるのは、どのようなジムだろうか。