■2重、3重にかかったクロスオーバーが激アツ!
『スパロボ』は各参戦作品のストーリーを追体験できるのも魅力のひとつだが、それぞれの作品のストーリーをただ順番に追いかけるだけではない。まったく関わりのない作品同士に接点を持たせる秀逸なクロスオーバーこそが、『スパロボ』の醍醐味なのだ。
とくにファンの評価が高かったのが、『スパロボBX』におけるクロスオーバーシナリオだ。
敵のマーダル軍が「黒邪の機甲兵」という兵器を発掘したものの、まったく起動しないというところから始まる。「マーダル軍」や「黒邪の機甲兵」とは、アニメ『機甲界ガリアン』に関連するワードである。
そしてシナリオが進み、ナイトガンダムが追い詰められた際に、「黒邪の機甲兵」が起動してナイトガンダムを助けるという流れがある。
このとき「黒邪の機甲兵」の正体が、『聖戦士ダンバイン』に登場するオーラバトラーの「ズワウス」だったことが発覚するのだ。
さらにシナリオが進むと、今度は「ズワウス」がナイトガンダムを襲撃し、ナイトガンダムが持つ炎の剣を奪う。そして「ズワウス」に封じられていたナイトガンダムのライバル、「ネオブラックドラゴン」が復活するという流れになる。
最初は『機甲界ガリアン』と『聖戦士ダンバイン』のクロスオーバーかと思いきや、最終的には『SDガンダム外伝』にまでスポットがあたるという、2重3重にしかけられたクロスオーバーというオチだ。
クロスオーバーをやりすぎると原作をゆがめるリスクもあるが、上手に演出されたクロスオーバーは、それぞれのファンに新鮮な驚きを与えてくれる。これは多数の作品が入り交じった、『スパロボ』ならではの面白みだろう。
『スパロボ』は、1991年から続いているシミュレーションゲームだ。ここまで多数の作品がひとつのゲームタイトルに集うケースはあまり例がなく、だからこそロボットアニメファンを魅了し続けているのだろう。
冒頭でも触れたとおり2025年には、ファン待望の最新作『スーパーロボット大戦Y』が発売される。歴代シリーズをずっと遊んできたファンとしては、この新作でどのようなクロスオーバーが見られるのか、今から楽しみに待ちたい。