■松坂慶子さんに塩沢ときさん、坂口良子さんなどゲスト女優も超豪華!

 「昭和ウルトラマン」シリーズには、魅力的な女優たちもゲスト出演している。『ウルトラセブン』第31話「悪魔の住む花」の回では、宇宙細菌ダリーに体を乗っ取られ、血液を求めるようになってしまう少女の香織を松坂慶子さんが担当。花を愛でるキュートな姿だけでなく、無表情で奇怪な行動をとる不気味な様子まで熱演している。

 バラエティ番組にて奇抜なファッションとヘアスタイルで人気を博した個性派俳優の塩沢ときさんも、『ウルトラマンA』第33話にゲスト出演。子どもたちに「超獣ママゴン」と揶揄される教育ママとして登場し、出演シーンは短いながらも強烈な印象を残した。

 また、『ウルトラマンタロウ』第50話「怪獣サインはV」の回には、坂口良子さんが客室乗務員を目指すユキとして登場。怪獣ガラキングとバレーボール対決をしている。実は、坂口さんは『ウルトラマンタロウ』と同時期に放送されていたテレビドラマ『サインはV』に主演。このエピソードは『サインはV』とのコラボ回ともいえる。

■有名声優まで数多く出演!

 実は、のちの有名声優がゲスト出演していた回もあった。『ウルトラQ』第13話「ガラダマ」の冒頭で、隕石を拾ってきた少年たちが登場。ノンクレジットながら、このうちのひとりを古谷徹さんが演じている。古谷さんといえば、アニメ『巨人の星』の星飛雄馬や『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイの声を担当した人気声優だ。

 『ウルトラマンレオ』第40話「恐怖の円盤生物シリーズ! MAC全滅! 円盤は生物だった!」の回には、シルバーブルーメに惨殺される教師役を石丸博也さんが演じていた。石丸さんといえばアニメ『マジンガーZ』の兜甲児役、さらには映画の吹き替えで「ジャッキー・チェン」の声を演じつづけたことでも有名である。

 他にも蟹江敬三さん、平田明彦さん、大塚周夫さん、近藤正臣さん、高品格さんなど、のちの人気俳優がゲスト出演していたエピソードは枚挙にいとまがない。メインだけでなく、多彩なゲスト陣のほうに注目してみるのも昭和のウルトラマンシリーズの楽しみ方のひとつといえるだろう。

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