「コスチューム姿も美しい」『マジンガーZ』弓さやかから『Zガンダム』ファ・ユイリィまで…憧れの美少女だらけ!昭和ロボアニメ「思い出のヒロイン」クロニクルの画像
「マジンガーZ&弓さやか」『マジンガーZ』 1000ピース ジグソーパズル CUT-1000-022(キューティーズ)(C)永井豪/ダイナミック企画 イラスト 越智一裕

 テレビシリーズに先駆けて、1月17日より全国劇場にて公開された『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』。スタジオカラーとサンライズ共同制作による『ガンダム』シリーズ最新作である本作において注目を集めているのが、女性主人公であるマチュことアマテ・ユズリハだ。

 テレビアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(2022年)でも、「ガンダム初の女性主人公」としてスレッタ・マーキュリーが登場したのは記憶に新しい。1979年から40年以上続く本シリーズにおいて、令和に入ってから2作品連続で“ヒーロー”ではなく“ヒロイン”が主役の座を射止めたのは、大きな変化といえるだろう。

 思い返せば、昭和のロボットアニメには魅力的なヒロインが主役の隣にいつもいた。

 そこで、1970~80年代に子どもだった筆者が、ロボアニメのヒロインの魅力や令和との違いを振り返ってみたい。

※本記事には各作品の内容を含みます

■カチューシャ、美脚、紅一点! 1970年代のロボットヒロインは清楚系美少女?

 日本最初の「ロボットアニメ」は、1963年に放送が始まった手塚治虫さんの『鉄腕アトム』だ。そのため、ロボットアニメ最初のヒロインは、アトムの妹「ウラン」といわれている。

 だが、「元祖(スーパー)ロボットヒロイン」として半世紀以上も愛されているのが、永井豪さん原作『マジンガーZ』(1972年)に登場する「弓さやか」だ。

 さやかは自ら女性型ロボット「アフロダイA」、後続機「ダイアナンA」などに搭乗し戦う勇敢な美少女である。前髪パッツン+さらさらロングヘアーに加え、父親を「お父様」と呼ぶなど“お嬢様”っぽいイメージがある反面、主人公・兜甲児には勘違いで大ゲンカを吹っ掛け、勝手に出撃したあげく、ピンチに陥るほどのおてんばだ。

 そして大胆なミニスカートから伸びる美脚は健康的で魅力があった。“パンチラ”が多かった当時は子ども心に少し恥ずかしくも思えたが、ヒロインの多い今とは違い、紅一点で奮闘する彼女の姿は、同じ女の子として主人公よりも身近な存在だった。

 幼い頃の筆者は、さやかの「カチューシャ」にも憧れたものである。カチューシャは70年代にも流行ったアクセサリーだが、『ゲッターロボ』(1974年)早乙女ミチル、『鋼鉄ジーグ』(1975年)卯月美和、『マグネロボ ガ・キーン』(1976年)花月舞なども愛用していたため、当時のロボアニメのヒロインといえばカチューシャのイメージがあるほどだ。

 また、ミニスカ美脚といえば『超電磁ロボ コン・バトラーV』(1976年)南原ちずる、お色気なら『グレートマジンガー』(1974年)に登場した炎ジュンが、個人的に最も印象的なヒロインであった。

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