■クールさが壊れる瞬間がツボ!燃える戦国作法「立花仙蔵」
クールなイケメンといえば、6年い組の立花仙蔵も外せない。綾部も在籍する作法委員会の委員長であり、冷静沈着な頼れる先輩だ。
彼は、他キャラとは違い、美しくなびくサラサラストレートのロングヘアの持ち主で、透き通るような美肌。女装も完璧にこなす中性的なルックスで視聴者の少女たちを魅了してきた。通称“サラスト”に関しては何かと話題に上がり、『サラサラヘアの段』では堂々のランキング1位に輝いたことも。誰しもが認める美髪とは、髪のパサつきに悩む筆者にとっては羨ましい限りである。
仙蔵は成長するにつれてグングン忍術の才能が開花していった人物でもある。頭の回転が早いため戦闘ではブレーンとしても活躍する一方で、学園トップクラスの知識量を誇る火薬を駆使し、お得意の宝禄火矢で派手な戦闘を披露することもある。
そんなクールでカッコイイ仙蔵だが、鼻水とナメクジの湿り気コンビ・しんべヱ&喜三太と絡む『厳禁シリーズ』では毎度彼らに調子を狂わされてしまう。だが、ぽわぽわした二人になつかれ、困惑しつつも面倒を見る仙蔵を可愛いと感じる人も多いはずだ。
■繊細さは共通点?愛すべき豆腐小僧「久々知兵助」
最後は、豆腐を愛し豆腐に愛された男、5年い組の久々知兵助を見ていく。凛々しい眉毛とカーリーなロングへアが印象的な兵助は、穏やかで真面目で素直な性格、成績優秀で忍術のポテンシャルも高いという非の打ちどころがないイケメンだ。ちょっと繊細なうえに天然発言をして周囲を困惑させることもあるが、そんなギャップもまたチャームポイントである。
しかし、豆腐のこととなると暴走する性格が華々しい設定を霞ませる兵助。普段は、豆腐を作り豆腐のアレンジ料理を研究しては人に食べさせるという豆腐中心の生活を送っており、同室の尾浜勘右衛門は毎日巻き込まれてあきれ顔。だが、あきれる勘右衛門をよそに、にっこにこの兵助が愛おしい。
『久々知の豆腐の謎の段』では、幼少期から山守をする父の元で足場の悪い山場で襲われないように豆腐を崩さず落とさず持つ修行を積み、その過程で豆腐が好きになったと明かされた。接近戦に強い寸鉄を武器にしているのも山での戦闘向きで、すべてが利にかなっているのだ。
原作漫画とアニメで性格や雰囲気が違うキャラも多いが、改めて振り返ってみても『忍たま』のキャラは多くが顔がいいのにやたらとクセが強い。だが、そのギャップこそが女子のハートを撃ち抜くのだろう。