『ドラクエ』に『たけしの挑戦状』、『スーパードンキーコング2』も…二度と見たくない!ファミコン&スーファミ時代のトラウマ級「ゲームオーバー演出」の画像
ファミコン『たけしの挑戦状』(タイトー) (C)TAITO CORP. / ビートたけし 1986

 難易度の高いゲームをプレイしていると、頻繁に拝むことができてしまう「ゲームオーバー演出」。とくにファミコンスーパーファミコンの時代には独特の演出が多く、当時の子どもたちの心にトラウマとなってしまうような作品もあった。

 そこで今回は、ゲーム好きのユーザーでもドン引きしてしまうような、トラウマ級のゲームオーバー演出を振り返っていこう。

※本記事には各作品の内容を含みます

■りゅうおうの交渉に乗ってしまうと…真っ赤なウインドウ、完全フリーズしてしまう『ドラクエ1』

 1986年5月にエニックス(現:スクウェア・エニックス)からファミコンで発売されたのが、『ドラゴンクエスト』だ。いまや国民的RPGとしてシリーズ化されている本作もこれがまだ第1作目で、当時はRPGというジャンルもまだポピュラーではなかった。

 本作では、長い冒険の果てにたどり着いたラスボス・りゅうおうから、「味方になれば世界の半分をやろう」と交渉を持ちかけられる。当時小学生だった筆者は勇者になりきってプレイしていたので「何言ってんだコイツ」と意に介さなかったが、2周目プレイ時にはやはり見てみたくなる。

 りゅうおうの交渉に対して「はい」を選択すると「ほんとうだな?」と念を押される。さらに「はい」を選ぶと、りゅうおうは「ふっかつのじゅもん」を教えてくれる。

 ちゃんと書き留めておくよう親切に注意してくれるのだが、その後、突然「おまえのたびはおわった。さあゆっくりやすむがよい! わあっはっはっはっ」と高笑いしたのち、ステータスウインドウがすべて真っ赤になって、画面はフリーズ……。リセットするしかなくなってしまう。

 この演出は子ども心に恐ろしく、なによりショックだった。リセット後、りゅうおうから聞いたふっかつのじゅもんを入力すると、なんとレベル1で装備品や道具も没収され、お金もゼロの状態となってしまう。“甘い話にはご用心”なのはゲームでも一緒だなと感じたものだ。

■超理不尽なゲームはゲームオーバーも桁外れ? 何度も見た葬式シーン『たけしの挑戦状』

 1986年12月にタイトーから発売されたファミコンソフト『たけしの挑戦状』。ビートたけしさんが監修したこのゲームは、理不尽ともいえる難易度の高さで有名で、プレイヤーたちのなかではもはや語り草となっている。

 そんな本作のゲームオーバー演出はとてもショッキングなものだ。黒と白を基調とした葬式の画面になり、自分の遺影が真ん中に飾られているのである。

 ちょっとした選択ミス、飛行機やハングライダーで空を飛ぶシーンで、何度この画面を拝んだだろうか……。当時小学生だった筆者たちですら“理不尽”というワードを使っていたほど難しく、幾度となくゲームオーバーを味わったものだ。

 タイトル画面の先で登場する「こんてにゅうや」のおやじを殴るとすぐにゲームオーバーになるのももはや伝説。恐らくプレイヤーの誰もが、この突然のゲームオーバーを経験したことがあるだろう。

 とにかくこの葬式画面は何度見ても気持ちの良いものではなく、子ども心に心がへし折られてしまった。

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