![カセット版はプレミア化!スーパーファミコン末期の名作『すってはっくん』令和の小学生も大絶賛した“時代を超える魅力”の画像](https://futaman.ismcdn.jp/mwimgs/2/d/728w/img_2da5a727ad788bd125153a53e1655d24260603.jpg)
任天堂が提供する「Nintendo Switch Online」。加入すればファミコンやスーパーファミコンなどのレトロゲームをプレイすることができるなど、様々なサービスを受けることができる。
1月24日、そんなNintendo Switch Onlineにあるソフトが追加された。そのタイトルは『すってはっくん』。1998年に任天堂からスーパーファミコンのニンテンドウパワー書き換え専用ソフトとして発売されたタイトルだ。
発売された時期はすでにプレイステーションやセガサターンなどの次世代機が発売されていた頃で、任天堂からも次世代機のNINTENDO64が発売されており、この時期スーパーファミコンをプレイする人も少なく、そのため「知られざる名作」として語られることも多かったゲームだ。
1999年にはロムカセット版も発売されているが、スーファミ末期ということで実際に購入した人は少なく、中古市場では長らくソフトがプレミア化。この記事を執筆している時点で、メルカリではソフト単品で1~2万円、箱・説明書つきで4~6万円、新品未開封品では50万円近い値段がつけられているケースもあり、まさにプレミアと言えるスーファミタイトルだろう。
そんな隠れた名作が、Nintendo Switchでプレイ可能となった。これまで手が出なかった筆者にとって初のプレイ機会を得たとあって、さっそくこのゲームをプレイしてその感想をお伝えしたい。今回は現役小学生ゲーマーである筆者の息子(小学4年生)にも協力を依頼し、さっそくチャレンジしてみた。
■かわいいキャラにパズルゲームとしての完成度の高さ
本作はステージ攻略型のアクションパズルゲームで、通常面が10ステージ×10面の全100面からなる昔のパズルゲームに多かった構成である。
操作するキャラの「はっくん」は、空中に浮かんでいるブロックを吸い込んで好きな場所に吐き出すことができる。また、赤、青、黄の色が入ったツボの中から色を吸い出すこともでき、赤いブロックは上下に、青いブロックは左右に、黄色いブロックは斜めに動く。これらをうまく使いながらゴール地点を目指すというルールなのだが、シンプルに見えてそれが絶妙に難しい。
はっくんは1.5ブロック分の高さしかジャンプできないため、ゴール地点が高いところにある場合は、ブロックをうまく使いながら上に上がっていかなければならない。
また、カバのような見た目の「まっくん」、岩のような姿の「ろっくん」など様々なキャラが登場し、ステージが進めば進むほど、いろいろなキャラの特徴をどう生かしていくかを考えながら進めなくてはならない。
キャラクターは、昔ながらのパズルゲームの『ナッツ&ミルク』や『ドアドア』といったゲームにも見られた、丸っこいかわいらしいデザインなのだが、ファミコン時代の名作パズルゲームに負けないほどの硬派である。