■ラスボス候補!黒ひげもライバルの可能性大
ラスボスの可能性が指摘されている「黒ひげ」マーシャル・D・ティーチもライバル候補のひとりだ。その存在は謎が多く、海賊島“ハチノス”を拠点にしてルフィに負けず劣らずの大事件を巻き起こす存在である。ライバルと言われる理由は「ルフィと正反対の存在」として登場している点だ。
モックタウンでは、その特徴がよく表れている。酒場で隣同士に座った二人は「このチェリーパイは死ぬほどマズイな!!!」とルフィが話すのに対して、「このチェリーパイは死ぬほどウメェな!!!」と黒ひげは正反対の感想を漏らす。
さらに、ドリンクを飲んで「このドリンクは格別にうめぇな!!!」とルフィ、「このドリンクは格別にマズイな!!!」と黒ひげが同時に話す。このシーンを見ると、二人は正反対の性質を持つライバル関係にも映る。
さらに、ルフィが太陽の神という信仰の対象であるニカの能力者であるのに対して、黒ひげが太陽の光と対極にあるヤミヤミの実の能力者である点も何か意味があるように思えてくる。
ともにDの名を持ち、ルフィの義兄・エースを巡る因縁もある二人。四皇として君臨する二人が今後ライバルとして対立していくのかも気になるところだ。
■東の海時代からの悪縁!バギーがライバルに?
意外な大穴としては「千両道化」バギーも考えられる。バギーは2巻から登場している海賊で、その後もローグタウン、インペルダウン、頂上戦争と節目で登場する名キャラクターだ。そんな彼は頂上戦争後には王下七武海入りを果たし、やがて四皇の一角となる。
バギーは本人の意思とは関係なく、周囲からの過大評価でのし上がっていくキャラだ。頂上戦争を機に一躍注目の海賊となった彼は、ルフィとともにインペルダウンの集団脱獄の首謀者とされている。さらに、ルフィが四皇になったのと同時に四皇として選ばれ、ストーリーに深く関わるキャラとして存在感が増している。ルフィとは違った意味で人を惹きつけ、その出自も気になるところだ。
バギーは「バラバラの実」の能力者だが、斬撃に対して無力なゴムゴムの実に対し、斬撃(武装色の覇気なし)に対して無敵の力を持つという対比も意味深である。
バギーは「取りにいくぞォ!!! “ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”!!!!」と宣言したこともあり、その強大な部下たちの存在を考えるとルフィとの海賊王争いも熾烈を極めそうだ。ルフィはバギー相手だと辛辣な悪口を言う傾向もあり、そのどこかコミカルな掛け合いも見逃せない。
今回はルフィのライバルになりそうなキャラを何人か紹介してきた。コビーや黒ひげはかなり有力な存在だ。また大穴であるバギーの他にも、キッドやローなど“最悪の世代”の船長たち、ワイパーやヤマトなど各島で出会った強者もライバルと見なせなくもない。
ルフィは特定の誰かと切磋琢磨して成長していくタイプの主人公ではなく、自分の夢や仲間のために強くなっていく。そんなルフィのライバルが誰になるのかは、今後のストーリー次第で変わっていくのかもしれない。