ブッダとイエスが下界でほのぼのバカンスを繰り広げる、中村光さんのギャグ漫画『聖☆おにいさん』(講談社「モーニング・ツー」で連載中)が、福田雄一監督により初の実写映画化! 『聖☆おにいさん THE MOVIE ~ホーリーメン VS 悪魔軍団~』が12月20日(金)より全国公開される。本作で主演を務めるイエス役の松山ケンイチさんとブッダ役の染谷将太さんが語る、「台本を超えてきた」映画版の見どころとは? 【第1回/全3回】
ーー作中ではブッダとイエスに扮しているおふたりですが、初めてお会いしたときのお互いの第一印象はいかがでしたか?
松山ケンイチさん(以下、松山) 染谷くんが螺髪(らほつ)のかつらを被って福耳をつけて舞台に立ったとき、「まんまじゃん」と思いました。なんかこう、目がすごい。すべてを見透かす目をしているじゃないですか? そんな目で見られたら、どんなにおもしろいものも全部吸収されて“無”に消える、みたいな。
悲しみも喜びも、笑いも怒りも包む包容力がある。本当に仏様みたい。一家にひとりはいてほしい感じですよね。現場でも、みんなドキドキしながらカオスな現場に来てやっているけど、染谷くんはそのまま普通でいられている。だから安心感があるし、ブレないようにさせてくれる人でした。だから今回は、すごく助かりました。
ーー作中、悟りきったブッダの瞳はよく登場しますが、染谷さんご本人もそんな目をしているんですね。染谷さんから見た松山さんはいかがですか?
染谷将太さん(以下、染谷) 松山さんと初めてお会いしたときは、初めてなのに「はじめまして」じゃない気がしました。それはすごく覚えています。あと、松山さんはそうおっしゃっていますけど、松山さんがイエスとして存在してくれたので、自分もリラックスして現場にいることができているんです。