サクサクした歯応えと幅広い味のバリエーション。ボリューミーなサイズ感が魅力の駄菓子『うまい棒』(やおきん)。1979年に発売されて以来、「1本10円」というリーズナブルな駄菓子として人気を博してきたが、2022年には1本12円に、そして、この2024年10月出荷分より1本12円から15円に値上げされたことが話題となっている。
原料や人件費、配送費などの上昇などが今回の値上げの要因のようだが、しかし実は、値上げされた駄菓子は『うまい棒』だけではない。
今回は「こんなに安かったんだっけ」と思わず感心してしまう、値上げしても愛され続けてきた駄菓子たちを見ていこう。
■ドーナツが何個も食べられる満足感『ヤングドーナツ』
1989年に発売され、昨年35周年を迎えた『ヤングドーナツ』(宮田製菓株式会社)。小さいサイズのドーナツが4つ並んで袋に入っている可愛らしい駄菓子で、令和の今でもスーパーやコンビニのお菓子コーナーで目にすることができるいわば“駄菓子の定番”である。
この『ヤングドーナツ』、発売当初は30円だったが、2008年に40円に。そして、2022年に48円に値上げされている。ただ、その素朴な味わいは時代を超えても健在で、味や食べ心地は小さいながらもドーナツそのもの。1袋で満足感を得られるから嬉しい。
近年ではサンリオなど他企業とのコラボも積極的におこなっており、なかでもフジパンとコラボした『ヤングドーナツ大きくしてみました!!』では、その名の通り“大きくなったヤングドーナツ”を期間限定で発売。SNSを中心に話題をさらっていた。
■今も人気のシールつき駄菓子『ビックリマンチョコ』
1977年に発売されて以降、キラキラの特別仕様やコレクション要素で一大ブームを巻き起こしたシールつき駄菓子『ビックリマンチョコ』(ロッテ)。かつてはシールが本体だとばかりにウエハースチョコだけが大量に捨てられてしまうなど、全国的に社会問題となったことでも知られている。
さまざまなコンテンツとのコラボ展開も魅力の『ビックリマンチョコ』。ちなみに現在は漫画『【推しの子】』や、YouTuber「にじさんじ」などとのコラボ商品も発売されている。
そんな『ビックリマンチョコ』、発売当初は30円であったが徐々に値上げがはじまり、2005年には80円に、そして現在は100円以上に値上げされている。また、コラボによっても価格は変動しているようだ。
ちなみに、過去に販売された『ビックリマンチョコ』のおまけの「ビックリマンシール」のなかには、数万円のプレミア価格がついているものもあるという。今後もコレクター心をくすぐり続ける駄菓子であることは間違いないだろう。