■中盤で出てくる硬い敵に苦戦した『ドラクエ3』

 そしてロトシリーズ最終作である『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』。『3』になってからは難易度調整にもだいぶ気を使ったようで、ものすごく強すぎる敵というのはそんなには出てこなかった。個人的に苦戦したザコ敵は中盤に多かった印象だ。

 まず思い浮かぶのが、中盤のイシス周辺で遭遇する「じごくのハサミ」だ。こいつは守備力が高いだけでなくスクルトも唱えるので、戦士や勇者の攻撃力をもってしてもダメージが通らない。魔法使いのギラやヒャド、僧侶のバギがよく効くので呪文を駆使すればそれほど苦戦するわけではないが、同時に「キャットフライ」が出てきたときが厄介なことこの上ない。キャットフライは動きが素早く、マホトーンでこちらの呪文を封じてくるので、早々に僧侶や魔法使いの呪文が封じられるともう打つ手はないので逃げるしかなかった。

 同じように硬い敵として嫌な印象が強いのが「スライムつむり」である。ムオルの村周辺に出てくる敵なのだが、かわいらしい見た目に反して凶悪なのだ。こいつは守備力が高いだけでなく攻撃呪文も効きにくい。戦士や勇者なら何発か当てれば倒すことはできるが、ラリホーで眠らせてくる上にホイミスライムを呼んで回復させるなど、とにかく戦いを長期化させてくる。いくらかわいいとはいえ、そんなにずっと見ていたくない。

 ザラキがよく効くのだが、ムオルの村に到達するころにはザラキはおろか、ザキも覚えているかどうかといったところである。そうなると結局逃げの一択ということになってしまう。 

 ちなみに筆者が最も嫌な強いザコ敵だと思ったのは「あやしいかげ」である。コイツは他の敵キャラが化けているという敵なのだが、こちらが強くなればなるほど強い敵が化けている可能性が高い。一時期かなりレベルを上げてこいつらに挑んだことがあるが、おそらく「キングヒドラ」が化けていたと思われるあやしいかげ4体に出くわしたことがあり、さすがに勝てなかった。

 いろいろ挙げてみたが、プレイヤーごとに嫌な思い出のあるザコ敵は違うことだろう。みなさんが嫌だったザコ敵はどの敵だろうか?

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