HD-2D版ではどうなる?戦・勇・僧・魔では物足りない…スーパーファミコン版『ドラゴンクエストIII』で考える「最強のパーティ編成」の画像
『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』公式サイトより  (C)1988, 2019 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved. (C)SUGIYAMA KOBO

 11月14日、いよいよHD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が発売となる。1988年にファミコン版で発売されて以来、ファンに愛され続ける名作だが、1996年にスーパーファミコン版でリメイクされた時にもかなり話題となっていた。

 思い返してみると、スーファミ版から追加された装備品や盗賊という新職業のおかげで、パーティ編成にはかなり頭を悩ませたものだった。そこで、あらためてスーファミ版では、どのようなパーティで臨むのが理想的だったのか検証してみたい。

■定番のオーソドックスな編成がやっぱり強い?

 ファミコン版をプレイした人にとっては、やはり「戦士・勇者・僧侶・魔法使い」という編成が理想的だったのではないだろうか。

 タフな戦士を最前列に置き、万能な勇者、回復系の僧侶、攻撃魔法の魔法使いは、『ドラクエ』シリーズにおける典型的な編成だ。最終的には「さとりのしょ」を使って、僧侶や魔法使いを賢者へ転職させた人も多かっただろう。

 本作は性格によってステータスに変化が生まれる。この性格も、本や装備品によって変わるのが斬新だった。ステータスを強化する種の使い方も、キャラ育成には重要だった。

 また、武闘家が好きだったという人も多いだろう。本作では素早さの高さが守備力に影響するので、性格によってはかなり強くなる。会心の一撃の威力や素早さを活かした先制攻撃はかなり強力で、装備にそれほどお金がかからないのも利点だ。

 スーファミ版からは「おうごんのつめ」が使いやすくなり、「ふうじんのたて」が装備可能となったため、筆者は戦士ではなく武闘家をパーティに入れていた。MPがほとんど上がらないので転職には不利だったが、ラスボスまで一貫して活躍できる職業で重宝した。

 まあ、バランスを見て「勇者・武闘家・僧侶・魔法使い」にするのも、オーソドックスな編成だといえるだろう。

■転職も考慮して最強キャラになった「盗賊」

 そして、スーファミ版から登場した職業が「盗賊」だ。武闘家よりも素早く、僧侶よりも力があるので、冒険の序盤は素晴らしい活躍を見せてくれる。

 この盗賊は探索系の呪文を覚えてMPが増えるので、転職で大きな効果を発揮するのだ。理想的なのは、魔法使いからの転職だろう。

 メラミやヒャダルコ、イオラといった中盤以降の強力な呪文に対し、素早さを活かして真っ先に唱えて敵をせん滅できるし、HPを削ることができる。もっとレベルを上げてから転職すれば、ベギラゴンやイオナズンといった最強クラスの攻撃呪文を使えて、先手必勝でザコキャラを一掃する活躍を見せてくれるから頼もしい。

 また、盗賊はアイテムを盗むので、種をたくさんゲットして強化していくのが面白い。やり込み要素を求めるプレイヤーにとっては、「戦士・勇者・魔法使い→盗賊・僧侶→賢者」というのも、終盤までレベル上げが楽しめる編成だ。

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