中川翔子「けっこう大胆で驚きました(笑)」リメイク版『オホーツクに消ゆ』“バスタオル一枚”めぐみ役は「堀井雄二」直々の指名だったの画像
写真提供/中川翔子

 中川翔子さんはバラエティ番組の出演や、オタク知識を活かした執筆業など多様な活躍をしている。なかでも中川さんが精力的に続けているのが、アーティストとしての活動だ。11月20日に発売されるニューシングル『ACROSS THE WORLD』は、トリプルタイアップの豪華盤で、特に『流氷に消ゆキラリ』は、ドラクエの父・堀井雄二さんが手掛けたゲームの主題歌にもなっている。そんな楽曲への思い、熱い『ドラクエ』愛などを語ってもらった。

堀井雄二の作詞家デビュー作でご指名を受ける

──ニューシングルに収録される『流氷に消ゆキラリ』は、Nintendo SwitchとSteam向けに発売されたゲーム『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ ~追憶の流氷・涙のニポポ人形~』の主題歌です。もともと堀井雄二さんが、昔パソコンやファミコンで手掛けた名作のリメイク版で、この主題歌では、作詞が堀井さん、作曲が前山田健一(ヒャダイン)さんという、異次元すぎる組み合わせが実現しました。さらにゲーム本編では、中川さんが物語のキーパーソン中山めぐみの声も務めています。

中川 ヒャダインさんの名前は、『ドラゴンクエスト』の呪文が由来ですから、実はピッタリなんですよね。『オホーツクに消ゆ』のファミコン版のカセットも持っていますが、まさか私がめぐみ役と、そして主題歌を担当するなんて。しかも、堀井さんが作詞ということで衝撃でした。

──これが堀井さんの作詞家デビュー作なのですね。

中川 堀井さんは私の人生を作ってくれた方。神様ですよね。子どもの頃、『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』にハマって、朝の4時ぐらいまでやっていましたから(笑)。堀井さんの紡ぐ言葉の一つひとつが、『ドラクエ』の物語を紡いできて、それが私の人生を変えてくれました。

 私が年を重ねることを、「レベルが上がった」と思うようにしているのも『ドラクエ』の影響です。“『ドラクエ』があったから人生がある”って思っているぐらいで。その方の初作詞作品をいただけるなんて。

 堀井さんはいつも優しくてオンオフが変わらないんですよ。ただ、歌詞は、その人柄とはギャップがあります。結構、残酷に現実も教えてくれるような。でも、すごく澄んだ、美しくて深い歌詞でもあります。

──ヒャダインさんのメロディとの相性はいかがですか?

中川 それがまた、メロディがまたスーッと体になじんで。公私ともに仲良しのヒャダインさんなので安心して挑むことができました。ものすごく大好きな曲なので、自分のレベルが上がれば上がるほど、曲が育っていくように歌っていきたいと思っています。運命に導かれて、この曲に出会えた感覚です。

──堀井雄二さんは優しい方だとのことですが、中川さんから見た堀井さん像について、もう少し詳しく教えてください。

中川 いつも遊び心に満ちているんですね。たとえば、LINEのスタンプをいち早く使っていたり、“次に「ちいかわ」が流行る”と予測していたり、アンテナがすごい。世の中でバズるものを誰よりも先に知って、楽しんでいる。それからフットワークが軽い。

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