■こんな試練はパワハラ級!? 『ドラクエ6』の「しれんその3」
『ドラクエ6』では、城の兵士たちも強敵だった。たとえば、ネルソンやスコットなどは到達レベルで考えるとかなりの強さだ。とはいえ、魔王軍の配下ではないし、そもそも息の根を止めてくるようなことはしないのでこれらは除外するとしよう。
そうなると、やっかいさで言えば、ホルストック城の南にある「洗礼のほこら」で遭遇する「しれんその3」のボスが該当する。
ホルストック城のホルス王子が試練に挑むこととなるのだが、途中で何度も離脱する王子にイライラしたプレイヤーは多いだろう。筆者もホルス抜きで進めたかったものだ。
さて、この「しれんその3」は、かなり強敵である。その前に倒した「しれんその1」も“メダパニダンス”を使ってくるので苦戦したし、「しれんその2」も“あやしいひとみ”で強制的に眠らせてくるので、最初からマホカンタ状態で大変だった。
だが、それ以上に危険なのが「しれんその3」だ。完全2回行動で、“ルカナン”で守備力を下げてから攻撃してくる。さらに素早さも高く、全体攻撃の「いなずま」を放ってくるから厳しい相手だ。
しかも、頼みのハッサンが放つ「せいけんづき」も、半分以下の確率。さらに“ルカニ”や“ラリホー”といった補助系も効かないし、攻撃呪文も“マホターン”で跳ね返されてしまう。そもそもヒャド系以外は効果が薄いので、物理攻撃で倒すのに苦労した。
こんな厳しい試練を先代王たちはクリアしたのだろうか……。 というより、まだ10代の大事な跡取り息子によくモンスターの巣窟に向かわせたものだと言いたい。
数々のプレイヤーを苦しめてきた難関ボスたち。とはいえ、いろいろ戦術を考えられるしやり甲斐もあるため、『ドラクエ』ファンとしては非常に楽しめるイベント揃いだった。ちなみに、デスピサロの部下が多かった『ドラクエ4』では、アリーナと相対したベロリンマンが最も難しい敵だったように思う。
『ドラクエ12』の発売後には、ぜひとも「天空シリーズ」でもHD-2D版のリメイクをお願いしたいところである。