■俊に惚れた女子続出!江藤蘭世と真壁俊の恋
蘭世と俊は、泣き虫&ドジだけど一途で健気なヒロインと、口下手&無愛想だけど愛情深く優しいヒーローという王道の組み合わせだ。しかも、前世から繋がる運命の相手というオプション付きである。
蘭世のストレートな愛情表現に面食らっていた俊だが、次第にクリスマスプレゼントをサラッと投げて渡したり、さりげなく料理を褒めたりと蘭世に対しては他の女子とは違う一面を見せていく。
名シーンの一つが、蘭世が俊の夢に入ったエピソード。蘭世は自分の正体を涙ながらに打ち明け、俊はそんな蘭世にキスをする。夢の中ではあるものの「ついに……!」とドキドキした瞬間だ。ちなみにここは、作者の池野氏も「蘭世に少しでも幸せな時間を与えてあげたい」という気持ちで描いた思い入れの強いシーンだと語っている。
転生後、グッと縮まる2人の距離。俊は母の「蘭世をとても大切に思っている…ちがう?」という問いに「好きとか きらいとか そんなことばではかたづけられないんだ…」と答え、“母親のように 姉のように 妹のように 親友のように …恋人のように”と本音もさらけ出す。
はっきりと言葉で愛を伝えない俊にもどかしさも感じるが、蘭世に求婚するダークに「身をひく気はないね」と言い切ったり、遠回しな言動で好意を見せたりと、感情表現が豊かになっていく姿にときめいた女子は多いだろう。
そして、俊が冥王と向き合うために魔界入りを決めた時に名シーンが生まれる。一緒に魔界にいくという蘭世を拒む俊。「危険な目にあわせたくない」と言えない彼は、泣きながら訴える蘭世の腕を掴んでキス、そして壁ドンで「ここにいてくれ…」と呟くのだ。
その後冥王戦で魔力を失ったことで一度は蘭世に別れを告げるも、再来した冥王から自分を庇った蘭世を見て、ついに「これからはおれにおまえを守らせてくれ もう 自分をごまかすのはおしまいだ おれにはおまえが必要だ」と愛を告白するのだった。
困難を乗り越え結ばれた2人は、市橋なるみが主人公の第2部でついに結婚! 23歳の時に長男・卓を産み、その後誕生した娘・愛良が第3部の主人公となっていく。2021年から連載中の『ときめきトゥナイト それから』では42歳になった蘭世が再び主人公に。孫のねねも誕生し、祖母となった蘭世の活躍に注目だ。