■終盤で仲間になるのにすでに最強クラスの存在…「ドランゴ」

 最後は『ドラクエ6』で登場する、バトルレックスの「ドランゴ」だ。アークボルト城の牢屋に入っており、イベントで自身を倒したテリーを連れて行けば仲間になる。テリーが仲間になるのがすでに終盤なので、ここでアークボルトに戻るのを忘れていたプレイヤーも多いだろう。

 スーパーファミコン版ではテリーの能力が驚くほど低く、ここまで育ってきた仲間と比べると即戦力になりにくいのだが、それに対してドランゴのHPや力は凄まじく高い。さらに、ドラゴン職に就いているので即戦力は間違いない。

 いきなり2回攻撃できる特技の「はやぶさぎり」を覚えており、熟練度を上げていけば「こごえるふぶき」や「しゃくねつ」、「かがやくいき」といった強烈なブレスを使えるようになる。ザコキャラだったら一掃することが可能だ。

 なぜこんな強いドランゴがテリーなんぞに敗れたのか……闇落ちしたことでテリーは弱くなったのかもしれない。

 

『ドラクエ』シリーズで超有力キャラというと、プレイヤーの思い入れによっても評価は異なるだろう。『ドラクエ5』では、主人公の息子である勇者や、仲間モンスターのピエールもかなり優秀だった。

 意外にも『ドラクエ2』のサマルトリアの王子……なんて声を挙げる人もいるかもしれない。リメイク版の強化は別として、『ドラクエ』で初めて冒険の仲間として登場したのが彼であり、呪文でサポートしてくれるのだから、当時はかなり衝撃的だったものだ。

 HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』、では、それぞれの職業がどんなステータスになるのだろう。楽しみに待ちたい。

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