ロックス、金獅子のシキ、白ひげ、ビッグマム… 『ONE PIECE』ゴールドロジャー全盛期に大暴れした「怖すぎる海賊」たちの画像
Blu-ray版「ONE PIECE ワンピース 20THシーズン ワノ国編 piece.19」(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

 尾田栄一郎氏が描く海洋冒険マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』には、さまざまな海賊が登場。そのなかには、主人公「モンキー・D・ルフィ」の世代にまで語り継がれるほど、一大勢力を誇った伝説の大海賊たちも存在する。

 海賊王「ゴール・D・ロジャー」が死に際に放った、「おれの財宝か? 欲しけりゃくれてやるぜ…」「探してみろ この世の全てをそこに置いてきた」という言葉から“大海賊時代”が始まった。

 しかし、それ以前にもロジャーたちと熾烈な戦いを繰り広げた、インパクト十分なおそろしい海賊たちがいる。そこで今回は、彼らのような伝説の海賊たちのすごさを、あらためて振り返ってみよう。

■偉大なる海賊王を生んだ「ロジャー海賊団」

 世界で初めて「偉大なる航路(グランドライン)」を制覇し、“海賊王”と呼ばれたゴール・D・ロジャー率いる伝説の海賊団が「ロジャー海賊団」だ。

 ロジャーは自由を愛し、楽天的で仲間想い。竹を割ったような性格の持ち主で、宿敵と言える間柄の海賊や、海軍の将校とも親交があった。

 その一方で、堅気に対する略奪や非道な行為を嫌い、仲間を侮辱する行為には容赦がなく、どんな相手でも決して引かない。売られたケンカは躊躇なく買う、好戦的な一面を持っていた。

 そんなロジャーは「悪魔の実」を食べていない非能力者だったが、世界最強との呼び声も高く、白ひげ、海軍のモンキー・D・ガープらとは幾度も殺し合いに発展。全盛期の光月おでんすら一蹴した実力の持ち主だ。

 さらにロジャー海賊団とロックス海賊団が全面戦争を繰り広げた「ゴッドバレー事件」では、白ひげ、ビッグ・マム、カイドウ、金獅子のシキといった指折りの実力者を擁する「ロックス海賊団」を相手に、ガープと共闘して勝利。

 のちに四皇の座に座る白ひげ、ビッグ・マム、当時はまだ見習いだったカイドウ、全盛期のシキ、当時最強と呼ばれたロックスを相手にして勝利をおさめた強さはすさまじい。

 世界最強とも称されたロジャーだが、不治の病に侵されて余命わずかになると、自ら海軍に投降して処刑された。唯一“ラフテル”に到達し、「おれ達は……早すぎたんだ」と口にしたロジャー。

 その彼の言葉の意味は、次の世代が「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を発見したときに明かされるのかもしれない。

■当時、世界最強に君臨した「ロックス海賊団」

 大海賊時代前に一時代を築いた、最凶最悪の海賊団が「ロックス海賊団」だ。

 当時のメンバーは若かりし頃の白ひげ、ビッグ・マム、見習いのカイドウ、シキと、のちに大海賊と呼ばれる顔ぶれが揃っており、「最強」の名を欲しいままにしていた。

 このほかにも、元アマゾン・リリー皇帝のグロリオーサ(ニョン婆)、“白ひげJr.”「ウィーブル」の母親であるバッキンガム・ステューシー(現ミス・バッキン)らが在籍。

 まさに最強の海賊団だったが、人の下につくことを良しとしない我の強い海賊たちが集まったため、仲間うちでの殺し合いが日常化。後世に伝わるほど、船員同士の仲は悪かった。

 船長のロックス・D・ジーベックは野心が強く、世界の王となるために略奪や侵略、テロ行為に手を染める悪逆非道の海賊として名を馳せる。

 彼自身の戦闘力も高く、「ロジャーにとっても最初にして最強の敵だった」といわれるほどで、白ひげやビッグ・マムといった実力者が従っていたのも、ひとえに彼の強さがあってのことである。

 そんな一時代を築いたロックスだが「ゴッドバレー事件」でガープとロジャーに敗れて戦死。ちなみにゴッドバレー事件の影響なのか、戦場となったゴッドバレー島は跡形もなく消滅している。

 島を丸ごと消失させるのは海軍のバスターコールでも不可能であり、ロジャーとロックスの争いのなかで何が起こったのか、いまだ謎に包まれている。

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