■カミナリっ子の恋を描いた『んちゃ カレシ』『だっちゃのカレシはおじゃる丸』
続いては２０２１年放送の『んちゃ カレシ』だ。この前に放送された『カメつの八重歯』からの続きとなっていて、迷子のカミナリの子をパパの元に帰した後に現れたカミナリの子・だっちゃが巻き起こすラブハプニングを描いている。ちなみに、『カメつの八重歯』も『鬼滅の刃』のタイトルパロディ。
「だっちゃ」で察する人もいるだろうが、同エピソードは『うる星やつら』のパロディだ。稲妻柄の服に尻尾と牙を生やしただっちゃは、おじゃる丸に一目惚れ。「カレシ」と呼んで腕を組んでアプローチする。凄いことに、だっちゃを演じていた声優は、このあと２０２２年から二代目ラムを演じることになる上坂すみれさんだ。
奔放なだっちゃに翻弄されるおじゃる丸。だっちゃにとってカレシは父親から教えられた「言うことをきく男」らしいのでちょっと認知の歪みが生じているものの、一直線なあたりはラムの性格と似ているかもしれない。
その後だっちゃは、２０２２年放送の『だっちゃのカレシはおじゃる丸』で再登場。父親とケンカし家出してきた彼女は、カレシのおじゃる丸をデートに誘い雲に乗って月光町をドライブする。月光タワーの上でおじゃる丸にケンカのことを打ち明け、これで仲直りするようにとプリンをもらい帰っていくのだった。
■シャクに変身したおじゃる丸『転生したら シャクじゃった件』
トレンドアニメのパロディも欠かさない『おじゃる丸』。２０２２年には、大ヒットアニメ『転生したらスライムだった件』をパロッた『転生したら シャクじゃった件』を放送した。
ある日おじゃる丸は、シャクの元気がないことに気づく。理由がわからないおじゃる丸がエンマ大王に相談すると、「シャク友がいなくて寂しいらしい」とのこと。大切なシャクの一大事ということで、おじゃる丸は呪文屋で自らをシャクに変えてもらい、シャクとして過ごし始める。
ともに月光町を探検し今まで以上に絆を深めた２人は、これからも変わらぬ友情を約束するのだった。感動的ではあるが、そもそもこのシャクは本来エンマ大王のもの。シャク自身がおじゃる丸に懐いていて離れようとしない部分はあるが、おじゃる丸も肝が座っている。
“転生”というよりも今回のおじゃる丸は自らの意志でシャクになっているので、『転スラ』とは多少違う部分もある。しかし、シャクになったおじゃる丸はとても可愛らしかった。
『おじゃる丸』のパロディ回たちは、可愛くて緩くてクスッと笑えるものばかり。これからも、意外なパロディで我々を驚かせてほしいものだ。
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