近年、レトロゲームソフトが高騰していることは、往年のゲームファンにとって身近な話だ。だが、それに負けじとレトロゲームの攻略本やゲーム音楽CDなど、関連商品まで値が上がっていることをご存じだろうか。
モノの価格は、需要と供給のバランスで決まるもの。需要が大きければ価格は上がり、需要を上回る供給があれば当然価格は下がります。
もはや骨董品に片足を突っこんでいるレトロゲームの世界ではコレクション的な需要が高く、たとえ現行ハードでそのゲームタイトルが復刻されたところで、もとのオリジナルのソフトが欲しいという人が後を絶ちません。
そしてゲームサントラの流通数はゲームソフトの売上本数より多いはずがなく、希少価値がグッと上がります。
そこで今回は、レアなゲーム系お宝アイテムのなかでも、元値の数倍どころか10倍、いや100倍を超える逸品まで存在する「ゲーム・サウンドトラックCD」にスポットをあててみましょう。
■サントラ1枚30万円…!? 超高値で取引されるのは、どのゲームサントラ?
現在、レトロゲームのサントラでもっとも高額で取引されるのは何か。ほぼ流通していないタイトルについては、もはや言い値の世界になるので、今回はゲーム系グッズの買い取りを行っている大手ショップ「駿河屋」の公式サイトの販売価格を参考に調べてみました。
2024年10月現在、もっとも高額で売られているゲームサントラは、『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー オリジナル・サウンド・ヴァージョン』で、その価格はなんと298700円!
同CDの定価が2136円なので、実に100倍を超えています。
『スーパードンキーコング2』は、スーパーファミコン後期の良質なアクションゲームで、日本では221万本、海外も合わせると736万本も売り上げた大ヒット作です。
それだけ有名なタイトルのサントラがこれだけ高額になるのは、CDの出荷数がそれだけ少なかったからだと思われますが、それにしても驚きのプレミア価格です。
ちなみに同ゲームの中古品は最安値が数百円で、高くても千円台で購入できるので、すさまじい差があります。
駿河屋でそれに続く高額サントラとして、スーファミのベルトスクロールアクション『美食戦隊 薔薇野郎』のサントラが198000円、ニンテンドー64のアクション『カスタムロボ』のサントラ『アニメ系CD ゲームミュージックアーチストシリーズ Vol.1 カスタムロボ音楽劇場』が137500円、そして『スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』のサントラが136000円と、軒並み10万円超えが続きます。
それとサントラではないものの、未発売だったセガサターン用ゲーム『モニカの城 先着予約特典キャラクター・テーマソングCD』という激レア品が20万円で販売されていました。
他の通販サイトにも目を向けてみると、他にも『がんばれゴエモン』シリーズ、『星のカービィ』シリーズのサントラは10万クラスの高値が当たり前の状況で、このあたりも人気の高さがうかがえます。