『ドラゴンボール』チャパ王にパンプットも…「お手本みたいなかませ犬」だった天下一武道会の「ビッグマウスキャラ」の画像
『DRAGON BALL』 #1(DVD) ©バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

 鳥山明さんによる『ドラゴンボール』(集英社)は、いろんなキャラとのバトルが魅力のひとつである。しかも主人公の孫悟空だけではなく、対決するキャラにもそれぞれ特徴があって面白い。

 そして、バトルの展開を盛り上げる要素として敵キャラの煽りもあちこちに見られる。いかに自分が優れていて、相手が格下なのかを言動で表現するので、見ていて思わずワクワクしたりハラハラしたりしてしまう……。

 そこで今回は天下一武道会に焦点を当てて、これまでに登場した「ビッグマウスキャラ」を紹介したい。

■悟空に二度もあっさり敗北したチャパ王

 まず紹介したいのは、第22回天下一武道会の予選に現れたチャパ王だ。チャパ王は悟空が天下一武道会に参加する前から活躍していた武道家で、「すさまじいほどの達人」と呼ばれていた。
“対戦相手に一切自身の身体に触れさせずに優勝した”と周囲の人間が噂していることからも、その強さがうかがえる……。

 そんな過去の実績があるチャパ王は、悟空を目の前に「安心せい 殺したりはせんからな」と余裕たっぷりの発言をしてみせた。自信に満ちた表情からも、負ける気はまるでないといった様子だ。

 試合が始まったとき「どこからでもかかってきなさい」などと言っていた彼だが、悟空に攻撃を当てられると顔つきが変わる。本気になって得意の八手拳を繰り出してきたのだ。

 しかし、それも難なくさばかれてしまい、悟空の攻撃を受けて場外負けしてしまう。しかも悟空は全然本気ではなかった。

 その後、チャパ王は第23回天下一武道会予選で悟空と再戦することになったが、同じくあっさり敗戦。修行をして臨むも悟空との実力差は埋められなかった……。

■「30秒で勝つ」宣言が印象的だったパンプット

 次は、チャパ王と同じように第22回天下一武道会に登場したパンプット。彼は予選を勝ち抜き見事本戦へ参加することになる。別の武道の世界大会で優勝をしている実績からもかなりの自信家だ。

 そんなパンプットは悟空との試合開始前、演舞を披露して会場の壁の一部を破壊してみせた。しかも「わるいけど30秒で勝たせてもらうよ」と優しく悟空を威嚇する。ここまで目立ったパフォーマンスをする選手は初めてだったが、悟空はまるで動じていなかった。

 その後試合が開始すると一瞬で勝負がつく。悟空はパンプットの攻撃をかわし、肘打ちをみぞおちに入れた。あまりの攻撃の速さに周囲には一撃で倒したかのように見えたが、実は攻撃をはらいのけながら3発も叩き込んでいた。これにはライバルの天津飯も驚くほどだ。

 パンプットはそれほど嫌味もなく、どちらかというと爽やかなキャラだったので、再度登場しても良さそうに思えた。しかし、残念ながらそれ以降の登場はなかったので、まだまだインパクトが足りなかったようだ。

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