反町隆史&竹野内豊のイケメンぶりは永遠! ドラマ 『ビーチボーイズ』が「時代を超える傑作」である理由の画像
『ビーチボーイズ』DVD BOX(フジテレビジョン)

 花火をバックに見つめ合う男女、夏休みに起きた運命の出会い……など。夏にはこれまで印象的なドラマがたくさん放送された。しかし、夏の印象的な代表的ドラマといえば、やはり『ビーチボーイズ』ではないだろうか。

 ドラマ『ビーチボーイズ』は、1997年7月より フジテレビ系列で放送されたドラマだ。今月からは27年ぶりに再放送もされ、反町隆史さん、竹野内豊さん、2人のカッコよさが話題になっている。そこで今回は『ビーチボーイズ』がどのようなドラマだったのか振り返ってみよう。

■時代を超えたイケメン…若き日の反町&竹野内が尊すぎる!

 『ビーチボーイズ』の主役は2人。桜井広海役を反町さん、鈴木海都役を竹野内さんが演じている。
あらすじはこうだ。恋人にフラれ行き場を失った広海と、一流商社に勤めつつミスをして休暇をとっていた海都。広海の車が故障し、それを海都が救出したことで出会った2人は、やがて海の見えるさびれた民宿「ダイヤモンドヘッド」に辿り着く。2人はそこで人生の師匠となる・和泉勝(マイク真木さん)と、孫娘・真琴(広末涼子さん)に出会い、民宿を手伝うことになる……。

 このドラマの凄いところは、なんといっても反町さんと竹野内さん2人の凄まじいイケメンぶりだ。車が故障したのをきっかけに2人が出会うシーンは、さながら昔のハリウッド映画のよう。そして明るくお調子者な性格の広海をワイルドに演じる反町さん、それに対して、クールな役どころの海都を自然体で演じる竹野内さん、二人の演技力でどんどんドラマに引き込まれていくのだ。

 とくに反町さんの演技は翌年大ヒットする『GTO』の教師役をも彷彿とさせ、反町さんはやっぱりワイルドな役柄が似合うんだなあと、しみじみと感じてしまった。

 オープニングでは上半身裸など、それぞれセクシーな姿を披露している。小麦色に焼け、海で濡れた筋肉質な肌……。一緒に再放送を見ていた筆者の20歳になる女子大生の娘も、「ものすごいイケメン!」と、感嘆の声をあげていた。尊すぎるイケメンというのは、時代を超えても印象を残すのだろう。

■熱いセリフも違和感がない! 反町さんの歌い上げるテーマ曲も素敵だった

 90年代のドラマといえば、『101回目のプロポーズ』に登場した「僕は死にましぇん!」といった熱いセリフが象徴的である。『ビーチボーイズ』でも、現実ではなかなか口に出せないような印象的なセリフが数多く登場する。しかし、なにしろ登場人物が皆カッコ良いため、不思議と違和感がない。

 たとえば、会社を辞めて民宿に戻ってきた海都に対して、広海が「俺に感動して抱きしめてほしいわけ?」と、ニヒルに言い返すシーンがある。この漫画のようなセリフも、反町さん演じる広海ならば自然に受け入れられるし、彼のキャラクターにぴったりだと感じられるのだ。

 また、民宿のオーナーであり、2人から“社長”と慕われる和泉もかなりのイケオジだ。勝を演じたマイク真木さんは、まさに役柄そのものであった。

 彼が言う「俺は難しいことは考えない、自分がそうしたいからやる」といったセリフは、このキャラクターだからこそ似合う名言だった。“海の男”として最後を迎えるラストシーンは衝撃的で悲しかったが、彼らしい終わり方と言えるだろう。

 さらに、このドラマのテーマ曲『Forever』は、「反町隆史 withリッチー・サンボラ」名義で作られた楽曲で、反町さんの叙情的な歌声が強い印象を残している。

 オープニングでこの曲が流れると「これから夏が始まる!」という高揚感があり、名シーンや名セリフのタイミングにBGMとして入る場面も絶妙だった。とくにサビの部分を聴くたびに、青く広がる夏の海を思い浮かべる視聴者は多かっただろう。

  1. 1
  2. 2
  3. 3