NintendoSwitch『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』が『ティアキン』組でも「ぜんぜん楽しめちゃう」理由【新作ゲームプレイリポート】の画像
Nintendo Switch『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』(任天堂)  (C)Nintendo

 2000万本以上のメガヒットを記録した『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ キングダム』発売から、1年と数ヵ月。早くも、シリーズ最新作となる『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』が、9月26日に発売されました。

 しかし、『ティアキン』『ブレワイ』とはまるで別物の見た目に、遊ぶかどうか迷っている人もいるのでは……? そこで、どんな内容なのか、『ティアキン』との共通項はあるのか、実際にプレイした印象とともにご紹介しましょう。

■“ティアキン”と見た目は違っても『ゼルダの伝説』そのもの!

 『ゼルダの伝説』と言えば、いまや、ニンテンドースイッチ用『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ キングダム』で確立された、“オープンワールドの3Dアクションアドベンチャー”としてのイメージが強いのではないでしょうか。

 一方、このたび発売された『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』は、“2Dっぽい見下ろし視点のアクションアドベンチャー”。キャラクターの頭身も低めで、『ブレワイ』『ティアキン』とはずいぶん違う感じがしますよね。この見た目は、『ブレワイ』以前の『ゼルダの伝説』シリーズを彷彿させます。

 でも、『ティアキン』『ブレワイ』に慣れたプレイヤーがこの最新作を遊んでも、とまどうことは一切ないのではないでしょうか。というのも、見た目は違えど、本質は『ゼルダの伝説』そのものといった感触だからです。

 特殊能力やアイテム、地形など、その場で使えるものを工夫して道を拓く、パズルのような謎解き。弱点や通用する攻撃を見出し、強敵を攻略する戦闘。『ティアキン』でおなじみのこういった要素は、シリーズ全作品に共通する“ゼルダらしさ”であり、この最新作でも堪能できます。

■おなじみハイラルを舞台に、特殊能力を駆使してゼルダ姫が冒険

 では、今回の最新作『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』について、『ティアキン』とも比較しながら、説明していきましょう。まず、主人公ですが、リンクではなくゼルダ姫。これ、ファミコン時代から続く『ゼルダの伝説』シリーズで、実ははじめてのことなんです! リンクもちゃんと登場しますのでご安心を(?)。

 舞台は同じハイラルで、ゲルド砂漠やゾーラ族の住む水域など、『ティアキン』でも描かれた世界を冒険することになります。そのハイラル各地に謎の裂け目が出現し、リンクやハイラル王をはじめ、人々が飲み込まれてしまった……というのが今回のお話。裂け目から人々を救出するため、また、裂け目自体の謎を解明するため、ゼルダ姫は旅立ちます。

 冒険では『ティアキン』同様、仕掛けのあるダンジョンを攻略したり、いろいろな“チャレンジ”に挑戦したり、魔物と戦ったりすることになりますが、そのスタイルはリンクと通ずるところが……。

 たとえば、『ティアキン』のリンクは、モノを遠隔で持ち上げる“ウルトラハンド”、時間を巻き戻す“モドレコ”といった特殊能力を使えました。今回のゼルダ姫も、不思議な杖にモノを覚えさせて作り出す“カリモノ”、モノをゼルダ姫の動きとシンクロさせる“シンク”といった能力を使えます。

 また、リンク同様、剣を振るって戦うことも。最新作ならではのアイデアが盛り込まれつつ、『ティアキン』とも、また、過去のシリーズ作品とも重なるプレイ体験ができる仕上がりです。

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