■生存を知って多くのファンが歓喜

 両肩から白鳥を生やし、背中に「盆暮れ」と書かれたピンクのコートをまとい、すね毛にトゥシューズ……という強烈すぎるビジュアルをしたキャラが「Mr.2 ボン・クレー」だ。

 アラバスタ編では、敵でありながら麦わらの一味を魅了。ルフィが「ボンちゃん」、ボン・クレーは「麦ちゃん」と愛称で呼び合う間柄となった人物である。

 いろいろな意味で漢気あふれるボン・クレーは、何よりも「友達(ダチ)」を大切にする。麦わらの一味がアラバスタを出る際は、自ら海軍の囮となり、その後ルフィがポートガス・D・エースを救うべくインペルダウンに乗り込んだ際も、文字通り体を張ってマリンフォードへの出航を手助けした。

 その後の消息はつかめず、一時は死亡説もささやかれたが、コミックス第67巻に収録された666話の扉絵で、インペルダウンのLEVEL5.5番地にあるニューカマーランドの新女王になっていることが判明。このボン・クレーの生存情報に喜んだファンは多いことだろう。

 さらに2022年公開の映画『ONE PIECE FILM RED』のエンディングでは、かつてと変わらぬ姿で舞い踊るボン・クレーの姿が映し出され、再登場への期待をあおった。

 過去、二度にわたるボン・クレーとの別れは、読者の胸を打ち、同時に切なさも残している。そんなボン・クレーが、ルフィと再会する日が来ることを熱望する読者の期待に応えてほしいものだ。

■ロビンにとっての命の恩人

 現時点では、巨人族で唯一の“Dの一族”である「ハグワール・D・サウロ」。彼は海軍でありながら、幼いニコ・ロビンをバスターコールの渦中にあったオハラから逃がした人物だ。

 クザン(青キジ)の手にかかり死亡したと思われていたが、コミックの第106巻でついにサウロの生存が確定。彼の生存を知ったロビンが流した涙は、多くの読者を感動させた。

 麦わらの一味が巨人族の王国「エルバフ」に到達する日も近い今、エルバフに身を隠していると思われるサウロとロビンの再会は必然といえるだろう。

 幼いロビンと別れる際にサウロが告げた「いつか必ず“仲間”に会えるでよ」「お前を守ってくれる“仲間”が現れる」という言葉が真実になったことを、ぜひともロビンの口から直接伝えて欲しいものだ。

 巨人族といえば、リトルガーデン編で活躍した「ドリー&ブロギー」も思いがけないタイミングで再登場を果たし、ルフィと再会して読者を大喜びさせたばかりだ。これからも懐かしいキャラとの、感動的な再会のシーンが描かれることに期待したい。

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