実写ドラマ『放課後カルテ』も注目！『うる星やつら』サクラに『To Loveる』御門涼子先生も…漫画＆アニメ作品で忘れられない「保健室の先生」キャラ

　日生マユさん原作の人気漫画『放課後カルテ』が、１０月から実写ドラマ化される。このドラマでは小学校の保健室を舞台に、松下洸平さん演じる仏頂面の学校医・牧野が子どもたちの抱える深刻な問題に向き合い、彼らやその家族も救っていく様子が描かれる。

　『放課後カルテ』のように保健室をメインとした作品は非常に珍しいが、「保健室の先生」というキャラ自体は漫画やアニメなどにも幾度となく登場し、強い印象を残している。そこで今回は、漫画やアニメに登場した忘れられない「保健室の先生」たちを振り返っていこう。

■妖艶な巫女兼保健室の先生『うる星やつら』サクラ先生

　高橋留美子さんの代表作『うる星やつら』に登場するサクラは、友引高校の保健室の先生でありながら、実は本職が巫女という非常にユニークなキャラクターだ。

　本作には高校生や宇宙人などヤンチャなキャラが多く登場するなか、ストレートの黒髪ロングに妖艶な雰囲気をまとっており、大人の魅力で存在感を放っていた。

　サクラの特徴の１つは、その古風な口調だ。「〜じゃ」や「おぬし」といった言い回しを使い、その美貌で男子生徒たちに取り囲まれた際に「色ガキ退散！」と追い払う姿もコミカルかつ美しかった。

　また、伯父の錯乱坊（チェリー）同様、サクラも法力を持っている。そのため、トラブルに巻き込まれることも多く、彼女が重要な役割を担っていたエピソードも多数ある。旧アニメ版の名作映画『うる星やつら２ビューティフル・ドリーマー』（１９８４年）でも、友引町の異変にいち早く気づいたのは彼女だった。

　保健室の先生として生徒たちから慕われる姿、さらに巫女としての神秘的な一面と、ファンからも深く愛され続けているキャラクターである。

　『おジャ魔女どれみ』シリーズに登場するゆき先生は、ヒロイン・どれみたちが通う美空第一小学校の保健室の先生だ。その優しさと包容力で児童たちに慕われるゆき先生。とくに、長門かよこが不登校になった際、彼女に寄り添い、家庭訪問や保健室登校を受け入れる優しい姿が心に残っている人も多いだろう。

　そして、ゆき先生は『おジャ魔女どれみドッカ～ン！』で、実は“魔女界の女王”という驚きの正体が明かされた。

　魔女界と人間界の閉ざされた道を再び開こうと考えていた彼女は、その第一歩として養護教諭・ゆき先生に姿を変え、その架け橋になってくれる人間を探していた。そしてどれみと出会い、本編では魔女界の女王としておジャ魔女たちに試練を与えながらも、傍らで見守り続けていたのだ。

　ゆき先生は、保健室の先生として十分魅力的でありながら、その枠を超えて物語に大きな影響を与える特別なキャラクターだった。