『ドラクエ3』女戦士だけじゃない! 『アテナ』や『マドゥーラの翼』、『夢幻戦士ヴァリス』にも…ファミコン美女キャラがまとった「ビキニアーマー」の画像
ファミコンソフト『アテナ』(SNK) (C)1897 SNK ELECTRONICS CORP.

 かつて多くのプレイヤーたちを熱狂させた大人気RPGソフト『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が、今年11月に“HD-2D版”として発売される。そして、さまざまなリメイクの詳細が明らかになる中、シリーズでは恒例となっている女戦士の“ビキニアーマー”のデザイン変更に賛否両論、さまざまな意見が飛び交っている。

 ビキニアーマーは『ドラクエ』のみならず、その色っぽい姿で当時の子どもたちを思わずドギマギさせたアイテムだ。そこで今回は、さまざまなゲーム作品の「ビキニアーマーキャラ」を見ていこう。

■超能力とおてんばは子孫になっても健在? 『アテナ』

 SNKといえば大人気格闘ゲーム『KOF』シリーズでお馴染みだが、このシリーズにも登場する“とあるキャラ”が、過去に同社から発売されたファミコン作品と密接な関係を持っていることをご存じだろうか。

 それが、1987年に発売された『アテナ』である。

 前年にアーケード稼働したアクションゲームの移植作品で、プレイヤーは退屈なお城の生活から抜け出し幻想界へ旅立った主人公・アテナ姫を操作し、帝王ダンテを倒すために戦いを繰り広げていく。

 本作は、道中で手に入れたアイテムによってアテナ姫が強化されていく“成長要素”を採用。ゲーム開始直後は丸腰のアテナ姫だが、装備を取得、強化していくことで、見た目がどんどんと勇ましくなっていく。

 当時としては斬新なシステムをウリとした作品だが、やはり最大の特徴はアテナ姫のそのビジュアルだ。ゲーム開始直後、丸腰状態のアテナ姫はなんと“赤一色のビキニだけ”という、なんとも大胆な出で立ちをしているのである。もっとも、厳密にいえば、ビキニ姿にアーマーをまとっていくので、「ビキニ+アーマー」となるのかもしれない……。

 そんなインパクト大なアテナ姫のビジュアルもさることながら、美しいグラフィックに良質なBGM、豊富なやり込み要素と、アクションゲームとしても実に骨太な一作となっている。

 また、このアテナ姫の子孫が、のちに『KOF』シリーズなどで活躍する女子高生・麻宮アテナであり、姫が操っていた“超能力”も受け継がれている。“ビキニだけ”という大胆な見た目だけでなく、のちに展開される名作との繋がりまで見えてくる興味深い作品だ。

■漫画版で描かれた新たな姿にプレイヤーもどっきり?『マドゥーラの翼』

 アクションにRPGの要素を組み合わせた作品は、ほかにも多数登場している。1986年にサンソフト(サン電子)から発売された『マドゥーラの翼』も、そんな作品の一つだ。

 本作は横スクロールアクションでありながら、HPやMPといったRPGならではの要素が採用されており、アイテムや装備でキャラクターを強化しながら、ステージの踏破を目指していくものだ。

 シンプルな操作性だが、RPG要素が見事に作品にマッチしており、美しいグラフィックや壮大なBGMがファンタジー世界での冒険を盛り上げてくれる。

 そんな本作の主人公である女戦士・ルシアも、やはり露出度の高い防具を身に纏っている。ただ、当時流行していたビキニアーマーとは一風変わった“ワンピース水着”にも近いデザインの衣装を着用しており、腹部や腰回りも赤い布で覆われている。

 実はこのルシアの衣装、のちに発売されたゲームコミック内では「ビキニアーマー」の形状が採用されている。この印象から「ルシアといえばビキニアーマー」という印象を抱いているプレイヤーも少なくないだろう。

 原作のゲーム版では露出度の高いセクシーな衣装でありつつ、同時に女戦士として戦うルシアの気高さを表現した絶妙なバランスのデザインといえる。同じキャラでありながら、衣装デザインの違いでまったく異なった印象を受けるのも、実に面白い点だろう。

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