■ゲーム内で実現した夢のタッグ

HUNTER×HUNTER』の主人公ゴン=フリークスと、ヒソカ=モロウの共闘シーンも忘れられない。ヒソカといえば邪悪な快楽殺人者で、ゴンにとって明確な敵ではあるが、気まぐれで協力的な姿勢をとったりもする人物だ。

 ハンター専用のゲーム「グリードアイランド」の攻略に挑むゴンは、そのゲーム内でヒソカに遭遇。ビスケの提案もあり、ヒソカはゴンたちと同行することになる。

 そしてゴンとヒソカが共闘することになったのは、「グリードアイランド」のゲームマスターである強敵レイザーとのドッジボール対決のときだ。

 本気になったレイザーが、バレーのスパイクで放った豪速球に、ゴン、キルア、ヒソカの三人は体を重ねて互いにフォロー。球をゴンが止め、ヒソカとキルアがゴンの体を支えるという共同プレイで、レイザーの球をキャッチした。

 その後ゴンが渾身の「ジャジャン拳・グー」で放ったボールは、レイザーにレシーブされたが、それをヒソカが「伸縮自在の愛(バンジーガム)」の反動で弾き返し、レイザーの体を場外に押し出して勝利した。

 ゴンとヒソカの共闘は、「グリードアイランド編」だけの一時的なものだったが、次に会うときは敵かもしれないという絶妙の関係性だからこそ、よりいっそう価値が感じられる。

 主人公と、その宿敵による共闘という展開は、いつ見ても胸がアツくなる。その後、主人公の味方になるケースもあれば、再び敵対関係に戻るケースもあり、まったく先が読めないところも魅力といえる。

 皆さんの心に残っている「敵との共闘シーン」には、どのようなものがあるだろうか。

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