■本田が課金で大変なことに…ゲーム課金
今や当たり前になったゲーム課金。レアアイテムが手に入ったりステータスが向上したりとメリットがある一方で、大金をつぎ込んで生活が困窮するなどのトラブルも多い、危険と隣り合わせのシステムだ。1996年掲載の「電脳ラブストーリーの巻」では、この未来を予測していたかのような課金ゲームに関するエピソードが描かれた。
ある日、本田速人はゲーム『ときめきメモリアル』のような恋愛シミュレーションゲーム『学園伝説キャンパスフェアリー』を購入し、派出所でプレイを始めた。両さんらのフォローによってパラメータが上がり、女の子の電話番号をゲットして声を聞けるようになる頃にはもう彼女に夢中。「あなたのキャッシュカードの名前と番号を教えて」と言われてペラペラと話してしまった。
ここからはもう課金地獄。服が欲しい、水着が欲しいとエスカレートする彼女の要求を受け入れるうちについに車をおねだりされる。感覚が麻痺した本田はそれも買おうとし、両さんに止められるのだった。
女の子のやり口はキャバクラ的だが、知らず知らずのうちに廃課金になるというのはソシャゲ課金に繋がる。今では、配信者にお金を投げるスパチャ機能なども当てはまるのではないだろうか。
改めて振り返ってみると、秋本氏の知識量と先読みの能力に圧倒される。トップ漫画家の想像力のすさまじさを感じさせるものばかりだ。