『20世紀少年』木南晴夏に『デスノート』戸田恵梨香も…漫画実写化作品で人気女優が見せた「まるでキャラそのもの」の名演技の画像
戸田恵梨香  写真/ふたまん+編集部

 原泰久さんの人気漫画を原作とした実写映画『キングダム』。7月に公開された第4作目『キングダム 大将軍の帰還』は、興行収入74億円突破、502万人動員の大ヒットとなっている。

 原作の面白さはもちろん、作中キャラクターたちの再現度の高さも魅力の本作。『大将軍の帰還』では女優の佐久間由衣さんが人気キャラの一人・カイネを演じ、その凄まじい再現度からファンをうならせた。

 近年は、他にも多くの実写化作品が公開されている。そんななか、その圧倒的な“再現度”で原作ファンを納得させた女優たちの名演技の数々を見ていこう。

■コミカルに活躍する存在感抜群の名脇役『20世紀少年』木南晴夏

 まず、2008年から3部作で制作された、浦沢直樹さんの人気漫画を原作とした実写映画『20世紀少年』。原作とは異なるオリジナルの展開を描いた映画版だが、シナリオはもちろん、再現度の高い配役も功を奏し、その高いクオリティで瞬く間に話題を集めた。

 主人公・遠藤健児役の唐沢寿明さんをはじめ、数々の豪華キャストが集結したが、なかでもその圧倒的再現度でファンをうならせたのが女子高生・小泉響子を演じた木南晴夏さんだろう。

 木南さんは今でこそ数々のドラマ・映画で活躍する人気女優だが、当時は脇役に抜擢されることが多かったようで、『20世紀少年』でもヒロイン・遠藤カンナ役のオーディションを受けたところ、カンナの友人である小泉響子に抜擢されたのだという。

 当時、ヒロインの友達役になることが多く「なんで私がヒロインになれないんだろう」と思い悩んでいたそうだが、しかし、作中ではビジュアル、立ち振る舞いともに原作通りの響子像を表現。その完全再現ぶりからファンの度肝を抜くこととなった。

 シリアスな展開が多い本作において、響子は大声を上げたり驚いたりとコミカルなシーンが多いキャラクターだ。表情豊かに活き活きと活躍する彼女の姿は、脇役でありながらもかすむことのない圧倒的な存在感を放っていた。

 結果、原作の響子に“瓜二つ”と評価され、それ以降は「友達役でも見てくれる人がいるんだってマインドが変わった」のだという。

 のちに、人気ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズでもそのコミカルな演技で視聴者を大いに沸かすこととなる木南さん。この作品で、すでにその片鱗をのぞかせていたのだ。

■初出演の初々しさも大きな魅力の一つ…『デスノート』戸田恵梨香

 『週刊少年ジャンプ』(集英社)で2003年より連載された、原作:大場つぐみさん、作画:小畑健さんのタッグが贈る大人気サスペンス漫画『デスノート』。

 2006年に同名の実写映画が公開された本作だが、主人公・夜神月役に藤原竜也さん、ライバルであるL(竜崎)役には松山ケンイチさんと、豪華な顔ぶれが揃った。

 脇を固める俳優陣も実力派揃いで、ヒロインであり、のちに物語の根幹にもかかわってくる女性・弥海砂を演じたのが戸田恵梨香さんだ。

 実は本作は、戸田さんにとって初の映画出演作品であった。当時はまだ10代で映画の撮影そのものにも慣れておらず、多大な緊張感と不安をもって撮影に臨んでいたと、のちのインタビューで明かしている。

 しかし、初々しさはありつつも見事な演技を見せ、持ち前の可愛らしさも相まって、原作そのままの“ミサミサ”こと海砂が見事に再現されていた。

 そんな戸田さんだが、なんと2016年に公開された続編『デスノート Light up the NEW world』にも出演しており、10年の時を経て大人へと成長した海砂を再び演じている。

 時を経て、実力派女優として成長した戸田さんが演じる新たな“ミサミサ”の姿は必見だ。

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