「いきなり仲間を作るの?」令和の現役高校生がスーパーファミコン版『ドラゴンクエストIII』をやってみたら…親がハラハラしてしまった件の画像
『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』公式サイトより  (C)1988, 2019 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved. (C)SUGIYAMA KOBO

 名作『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』のHD-2D版が今年11月に発売されることを受け、「一度は遊んでみたい」と言う高校生の長男。ここまでファミコン版の『ドラクエ』と『ドラクエ2』をプレイしているが、なにかとワーワー言いながらも『ドラクエ2』ではラスボスの「シドー」まで辿り着いていた。

 ここまできたらファミコン版で『ドラクエ3』をプレイさせたいものの、如何せん起動してくれない。ならば、Wiiの『ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III』で、スーパーファミコン版を楽しんでもらおうか。

 1と2でプレイ済みのため、ある程度ストーリーは把握している。令和の現役高校生は『ドラクエ3』をプレイしたらどんな感想を持つのだろうか。

■めっちゃ見やすい! ファミコン版から進化したグラフィックと操作性に感動

 長男はスマホ版の『ドラクエ5』を一度クリアしているので、1と2から一気に増えた呪文や装備に対してもある程度は抵抗が少ないようだ。ただ、ファミコン版とスーファミ版では見やすさが圧倒的に違う。

 「なにこれ……めっちゃ見やすいやん!」と、ファミコン版からの進化に感動している様子の長男。これは筆者もスーファミ版『ドラクエ3』プレイ時に、同じことを思った。

 スーファミ版では、ゲームをはじめるとまず「性格診断」がある。そこで彼は「うっかりもの」となった。そしてアリアハンの城で王様と会話して旅立つ準備だ。しかし城の人に話を聞かずにタンスを調べようとしている。性格診断の「うっかりもの」でせっかちなんて……大丈夫か? 高校生勇者よ。

 そして長男は、コントローラーの操作性にも驚いていた。これは筆者の時代にも大いに感動したものだ。クラシックコントローラーはお手の物でサクサク進めていたが、ルイーダの酒場で手が止まった。

 「いきなり仲間を作るの? 2では探し回ったのに」と。う〜ん、確かにその通り。最初から一緒に冒険する仲間を自分で決められるうえ職業も選べるのは、今考えても自由度が高い。

 戦士は強いけどお金がかかって攻撃の順番が最後になるし……と、最強の盗賊をおすすめすると、長男は先制攻撃必至で会心の一撃が出やすい武闘家に、僧侶と魔法使いの3人を加え、好きな野球選手の名前を入力していた。

■全員レベル1からなのが新鮮! あっという間にロマリアへ

 序盤は軽快に戦闘していった長男。そして、夜のグラフィックにも驚いている。そういえば、1と2は昼だけしかなかったものだ。

 「全員レベル1からって新鮮!」と言うのだが、確かに『ドラクエ2』や『ドラクエ5』は仲間が増えるのは途中からだし、そもそも王道RPGでは強力な仲間が増えていくのが楽しいものでもある。

 そう言われれば、なるほど……と思ってしまう。『ドラクエ3』は最初から全員がレベル1で同じ地点からスタートするので、レベルの差が分かりやすい。みんな一緒に強くなっていくので、冒険している雰囲気をより味わえるのだ。

 気が付けば、旅の扉でロマリアへ着いていた。“ここから急に敵が強くなるから要注意だよ”と、さりげなくアドバイスを送ると「OK」と軽い返事。“うっかり”しなきゃいいけど……。

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