■ナチュラルなヒロイン像にファンも驚愕…『4分間のマリーゴールド』花巻沙羅

 持ち前のクールビューティーな雰囲気から、ドラマや映画でも“強い女性”役に抜擢されることが多い菜々緒さんだが、実写ドラマ『4分間のマリーゴールド』ではこれまでとは大きく異なる女性像を演じたことも話題となった。

 本作は、2017年から『週刊ビックコミックスピリッツ』(小学館)にて連載されたキリエさんの漫画が原作で、手を重ねることでその人の“死の運命”を見ることができる救急救命士・花巻みことと義姉・花巻沙羅との間に繰り広げられる“禁断の恋”を描いた恋愛作品だ。

 本作で菜々緒さんが演じたのが、福士蒼汰さん演じるみことと恋仲になる沙羅だ。彼女は地元のカルチャースクールで絵画教室を開く穏やかで優しい女性なのだが、彼の能力によって余命1年であることが発覚してしまう。

 そんな沙羅を演じるにあたり、菜々緒さんは10年ぶりに前髪を作って薄めのメイクを施し、“自然体”で撮影に臨んだ。これまで演じてきたキャラクターから一変した彼女の雰囲気に視聴者たちも衝撃を受け、新たな一面に驚かされることとなった。

 また、より自然に立ち振る舞うため、菜々緒さんは演じる際の“声”にも着目したという。これまでの役では地声より低めにしていたが、より高いトーンで喋ることで、明るく自然な女性像を表現したのだ。

 今回の配役には自身も驚いてしまったというが、一方で今までとは異なる自然体のキャラクター像を見事に表現してしまうあたりに、彼女が持つ確かな演技力を感じざるをえない。

 

 クールでかっこいい女性役というイメージが強い菜々緒さんだが、あらためて見てみると実に多種多様な役柄に挑戦していることに驚かされてしまう。

 どのキャラも非常に高い再現度となっているのは、菜々緒さんが持つ高い演技力と、常に全力で役作りに挑む姿勢のなせる業なのだろう。

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