月刊漫画雑誌『Kiss』(講談社)で連載中の、はんざき朝未さんによる人気漫画『無能の鷹』が、10月に実写ドラマ化されることが発表された。主人公・鷹野ツメ子役にはクールビューティーなルックス、立ち振る舞いが印象的な女優・菜々緒さんが抜擢されたことでも話題を呼んでいる。
実は過去にも数多くの実写化作品に登場している菜々緒さん。今回は、彼女が実写化作品で演じた、一風変わったキャラクターたちについて見ていこう。
■“完全再現”と呼ぶにふさわしい圧倒的クオリティ…『銀魂』来島また子
数多くの漫画作品が実写化されている昨今。なかでも突き抜けた“ギャグ”と熱い“バトル”を融合した独自の魅力で多くのファンを熱狂させているのが、『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2003年から連載された『銀魂』だろう。
空知英秋さんの代表作である本作は、「天人(あまんと)」と呼ばれる宇宙人が襲来した架空の江戸を舞台に、主人公・坂田銀時とその仲間たちが繰り広げるドタバタ活劇を描いた作品だ。
さまざまなメディア展開を続ける本作は、2017年と2018年に2作の実写版映画が公開されており、小栗旬さん、菅田将暉さん、橋本環奈さんといった豪華な俳優たちが起用されたことでも話題を呼んだ。
そんな本作において菜々緒さんは、“攘夷過激派武装集団”・鬼兵隊の一員である女性・来島また子を演じている。また子は敵サイドの人物で、片側だけ結わえた金髪にへそ出しスタイルの着物というセクシーなルックスが印象的なキャラクターだ。かなり露出度の高い衣装だが、菜々緒さんはその抜群のプロポーションで見事に再現していた。
撮影では、また子の口癖である「◯◯ッス」という独特の語尾を取り入れた演技に苦戦したという菜々緒さん。だが、芝居を重ねていくうち、逆に口癖になってしまったほど役にのめり込んでいたことをのちのインタビューで明かしていた。
美しく快活に立ち振る舞うその姿は、まさに原作のまた子そのもの。自身のInstagramやブログにアップされた画像にも、絶賛の声が寄せられていた。
愛用の二丁拳銃を手に美しいスタイルで暴れまわる来島また子の姿は、“完全再現”といっても過言ではない素晴らしいクオリティで映画をおおいに盛り上げることとなった。
■そのプロポーションは“男装”すらお手の物…『ヲタクに恋は難しい』小柳花子
菜々緒さんといえば、やはり“10頭身ボディ”ともいわれる圧倒的なスタイルの良さも魅力の一つだが、とある実写化作品では意外な形で彼女のスタイルの良さが発揮されることとなった。
その作品とは、2020年に公開された『ヲタクに恋は難しい』である。
2014年からpixivに投稿が開始されたふじたさんのラブコメ漫画を原作に、高畑充希さんと山﨑賢人さんが主演となって実写版映画が制作された本作。隠れ腐女子である主人公・桃瀬成海と、幼馴染かつゲームオタクの二藤宏嵩という二人の“ヲタク”が織りなす不器用な恋模様が見どころだ。
そんな本作で菜々緒さんは、二人が務める会社の先輩である小柳花子を演じている。
普段は地味でどこか怖い印象の花子だが、実は成海らと同じ“ヲタク”であり、演劇やアニメ、BLなどを愛好するだけでなく、男性キャラ専門の“コスプレイヤー”としても密かに活動している。
作中、なんと“男装コスプレ”にも挑戦した菜々緒さん。持ち前のスタイルの良さを発揮し、凛とした細身の男性姿へと変身してみせた。本格的な“コスプレ”は初めての経験だったというが、撮影のなかで徐々にその楽しさに気付き、どんどんと前のめりになっていったそう。
“ヲタク”というキャラの意外性もさることながら、作中で披露した男装コスプレの完成度の高さにも思わずうならされてしまう。