あの興奮をもう一度…90年代『スト2』世代が『ストリートファイター6』で30年ぶりに格闘ゲームに復帰したワケの画像
画像は「ストリートファイターII」メインビジュアル カプコン40周年記念サイト「カプコンタウン」より (C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

 2023年6月、カプコンは『ストリートファイター』シリーズの最新作『ストリートファイター6』を発売。24年3月までに約330万本を売り上げる大ヒットを記録した。

 発売からすでに1年以上が経過した現在も、その人気は衰えを知らず、人気ストリーマーやVTuberなどを中心にゲーム配信者界隈でも盛り上がりを見せている。

 これまでの格闘ゲームは、初心者には少々敷居が高い印象があり、正直なところ参戦しづらかった面は否めない。しかし、『スト6』では初心者にもとっつきやすい新システムが導入され、かなりハードルが下がった。そのうえ人気配信者たちが多数プレイしているおかげで裾野が広がり、格闘ゲーム初心者の取り込みにも成功している。

 そして、1990年代に一斉を風靡した伝説の格ゲー『ストリートファイターII』にどっぷりハマった、いわゆる『スト2』世代の筆者にも『スト6』は刺さった。30年以上ぶりに格闘ゲームに復帰したわけだが、最新作の進化と変更点に大きな衝撃を受けた。

 とはいえ、ぶっちゃけ進化がすごすぎて、『スト2』世代のおじさんプレイヤーには新システムの多くは使いこなせてはいないのだが……。今回は、そんな『スト2』世代が、久々の『ストリートファイター』に触れて感動したポイントを紹介したい。

■爽快感あふれるスピーディな攻めに感激!

 本作では、体力ゲージのほかに「ドライブゲージ」なるものが存在する。これはキャラのスタミナのような存在で、「ドライブ技」と呼ばれる行動を行ったときに消費。基本的に消費したドライブゲージは、時間経過などによって自動回復する。

 そんなドライブゲージを使って繰り出す行動のひとつに「ドライブラッシュ」というものがある。『スト2』世代からすると、このドライブラッシュから派生するコンボが、非常にスタイリッシュでカッコいい。

 ドライブラッシュを発動すると相手に急接近したり、通常技の隙を消してコンボをつなげたりできる。ドライブラッシュで一気に間合いをつめて、連続コンボを叩き込むという流れは、爽快感のかたまりだ。

 逆に、いきなり相手にドライブラッシュで間合いをつめられると、『スト2』しか知らない筆者は軽くパニックになってしまう。相手の練度が高いと、あっという間に高火力コンボを叩きこまれ、瀕死状態になることも珍しくないのだ。

■駆け引きの要となる一発逆転狙いの大技!

 もうひとつ、ドライブゲージを使用する強い行動として「ドライブインパクト」というものがある。これは相手の打撃攻撃を2発まで耐えながら攻撃する技で、ヒットすれば追撃可能なダウンが奪えるというもの。

 非常に強力な攻撃手段だが、それに対抗できる手段もドライブインパクト。通称「インパクト返し」と呼ばれる行動で反撃できる。

 要するに、こちらが出したドライブインパクトのエフェクトを見てから、相手も瞬時にドライブインパクトを発動させたら、あとから出したほうがダウンを奪えるのだ。

 つまりプレイヤーの反応速度がものをいうが、年々反射神経の衰えを感じている『スト2』世代の筆者には、インパクトを返すのは至難の業だった。必死にボタンを押しているのに間に合わず、「今、押したって!」が口癖になっているのが悲しい現実だ……。

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