『美少女戦士セーラームーン』ウラヌスに『らんま1/2』シャンプーも…主人公以上の「圧倒的人気を誇る」女性キャラたちの画像
画像は『らんま1/2』(小学館)第11巻・書影より

 主人公の周囲で作品を盛り上げてくれる脇役たち。名作と言われる作品には必ずインパクトの強い脇役がいるように、彼らのキャラが立っていればいるほど、主人公は光り輝き、物語も深みを増していく。

 一方で脇役の中には、圧倒的な存在感を放ちいつの間にか主人公よりも人気者になっていた人物もいる。今回は、魅力あふれる脇役の中から、主人公よりも人気が出た女性キャラを見ていこう。

■かっこよさと美しさの融合『美少女戦士セーラームーン』ウラヌス

 1991年の連載開始から30年以上が経った現在も愛され続けている、武内直子さんによる漫画『美少女戦士セーラームーン』。セーラー戦士たちはみな個性的で、それぞれが語りつくせないほどの魅力を持っている。ファンは誰しも、“推し戦士”の話題で盛り上がったことがあるだろう。

なかよし』本誌で、主人公セーラームーンの人気が安定していた一方で、アニメ放送が始まると男性ファンからのセーラーマーキュリー(水野亜美)人気が爆発。おだやかだが芯は強く、秀才なのに天然というかわいいギャップの虜になる人が続出し、1995年には彼女の短編アニメ映画まで作られた。

 その後、外部太陽系戦士が登場すると、セーラーウラヌス(天王はるか)の人気が高まる。ウラヌスは、原作では“男女どちらの性も強さも併せ持つ戦士”、アニメでは”男装する女性"という中性的なキャラ。

 原作で本人による「男とか女とか、そんなにたいせつなコト?」というセリフがあるが、言葉通り彼女はジェンダーの垣根を超え、多くの女性ファンの心を揺さぶった。特にアニメは、初代声優を務めた緒方恵美さんの中性的な声がマッチしていて、ファンからはいまだに「最高」の声も絶えない。

 その影響は今も変わらず、2022年にNHKBSプレミアムで放送された『発表!全美少女戦士セーラームーンアニメ大投票』では、キャラ部門においてウラヌスが1位を獲得。天王はるかも3位であり、人気の高さが長く続いていることがわかる。

 クールな立ち振る舞いと端正な顔立ち、セーラーネプチューン(海王みちる)との深い愛など、どこをとっても「かっこいい」というのが彼女の魅力だろう。一方で、変身バンクの彼女は色っぽい。髪をかきあげリップに艶が入り、キリっとした目つきで微笑む……その美しさにキュンときた女子は多いはず。

■可愛い&一途&わがまま=最強!『らんま1/2』シャンプー

 1987年に『週刊少年サンデー』で連載が始まった高橋留美子さんの『らんま1/2』は、水を被ると女になる特異体質となった早乙女乱馬の周囲で起こるドタバタ騒動を描いたコメディだ。

 2024年10月に、新作アニメの放送が決定している同作。最初にアニメ化されたのは1989年のことで、令和の時代に再び乱馬たちに会えるとは嬉しい限りだ。しかも今回の再アニメ化では声優陣の続投も決定しており、ファンからも大きな喜びの声が上がっている。

 振り返ると、『らんま』にはクセの強い脇役が次々と登場していた。中でも、ヒロインの天道あかねを超える人気ぶりだったのが、水を被ると猫に変身する中国女傑族のシャンプーである。

 シャンプーは、自分に正直で感情表現がストレートというまさに猫のような性格だ。「女に負けたら殺し、男に負けたら婿にする」という一族の掟に従って、自分に勝った乱馬に求婚するようになるのだが、乱馬への求愛行動は直球かつ強引で、それ以外の人物にはドライ。そんな極端なところも魅力である。

 彼女の魅力が際立ち、人気を急上昇させたきっかけはアニメだった。紫色のボリューミーなお団子ロングヘアに、クリクリの目というビジュアルの良さも大きな要因だろう。さらに、声優を務めた佐久間レイさんによる中国テイストのカタコト日本語が、原作のイメージとも完璧にハマり、最高の可愛さを演出していた。

 男性ファンだけでなく女性からの指示も厚く、2019年にNHKBSプレミアムで放送された『発表!全るーみっくアニメ大投票』では、全作品のキャラの中で4位を獲得。『らんま』だけで言えばダントツの1位である。10月放送の新アニメを機に、さらにファンが増えることは間違いないだろう。  

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