白鳥麗子、コナンに金田一…初代キャストを覚えてる?人気漫画「実写シリーズの主人公&ヒロイン」の画像
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 これまで4回にわたって実写ドラマ化されてきた内田春菊さんの漫画『南くんの恋人』。2024年7月16日からは、5度目となる実写ドラマ『南くんが恋人!?』がテレビ朝日系列で放送され、話題を集めている。

 これまでのシリーズでは堀切ちよみが手のひらサイズになってきたが、今作で小さくなるのはバスケ部エースのイケメン南くんこと南浩之だ。また、1994年の実写ドラマで南くんを演じた武田真治さんがちよみの父・堀切信太郎役で出演する。

 漫画の実写ドラマはこれまでにも数多く制作されてきた。中には『南くんの恋人』のようにシリーズ化し、時代を超えて実写化されてきた作品もある。今回は、そんなシリーズ化した作品の”初代キャスト”に注目してみよう。ちなみに、1990年放送の初代『南くんの恋人』でちよみを演じたのは石田ひかりさんだった。

■高飛車お嬢様の一途な恋にハマる人が続出

 雑誌『mini』で1987年から連載されていた鈴木由美子さんの『白鳥麗子でございます!』は、美人だが高飛車で思い込みの激しいお嬢様・白鳥麗子の破天荒な恋を描いたラブコメ漫画だ。実写化はこれまでに3回行われていて、テレビドラマ3シリーズ、その続編となる劇場版2作が制作されている。

 中でも視聴者に強いインパクトを残したのが、1993年にフジテレビ系列で放送された松雪泰子さんの「二代目」だろう。パリッとした美人の松雪さんと白鳥麗子は親和性が高く、2シーズンのドラマ・劇場版が制作されるほどのヒットを記録した。

 そんな『白鳥麗子でございます!』の初実写ドラマが放送されたのは、これより前の1989年のこと。初代作はTBS系列で放送されており、23時スタートの30分枠・全4話とストーリーも短め。あらすじとキャラ設定も、原作とは少し変わっていた。

 初代・白鳥麗子を演じたのは、当時23歳で売り出し中の鈴木保奈美さんだった。鈴木さんの麗子は、キリッとした松雪さんバージョンとは違って「かわいい」の印象が強い。「オーホッホッホ」は普段から言っていそうなほどしっくりとハマり、”わがままな天然のお嬢様”感が強かった。個人的には、この鈴木さんはかなりはまり役だったと思う。  

 脇を固める個性的なキャスト陣も印象的で、麗子の想い人・秋本哲也を野々村真さん、哲也の恋人というオリジナルキャラ・清瀬里子を森口博子さん、麗子に恋する御曹司・紅小路華麿呂を島崎俊郎さん、麗子のライバル・かきつばたあやめをピンクの電話の清水よし子さんが演じている。

■あの有名俳優が!? 実は5回実写化

 1994年の連載開始以来、衰えることを知らない人気ぶりを誇る青山剛昌さんの漫画『名探偵コナン』。漫画とアニメの印象が強い同作だが、実は2人の俳優によって2度実写化されていて、スペシャルドラマが4回、連続ドラマが1回放送されていたのをご存知だろうか。

 初実写化は、2006年のこと。日本テレビ系列で行われた企画『4時間ぶっ通し「10周年記念・コナン祭り」』の中で、劇場版アニメ『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』とセットで放送された。タイトルは『工藤新一への挑戦状〜さよならまでの序章〜』で、工藤新一がコナンになる前の物語だ。

 初の実写版・工藤新一を演じたのは、小栗旬さんである。このキャスティングは、青山さんの指名によるもの。実写ドラマ経験豊富な小栗さんは高校生探偵という役柄を原作からうまく落とし込み、違和感なく新一を演じきっている。

 毛利蘭を演じたのは、黒川智花さん。原作のトレードマーク“角ヘア”ではないが、蘭の可愛らしいイメージと絶妙にマッチしていたのではないだろうか。

 そして、2007年にはスペシャルドラマ第二弾『工藤新一の復活!〜黒の組織との対決〜』が放送された。工藤新一と毛利蘭は続投で、今回は「コナン」と「灰原哀」が初の実写化!

 演じていたのは子役の藤崎直さんと柴田杏花さんで、コナンの大きなメガネとスーツ、灰原哀のちょっとボリューミーな髪型をしっかり再現していた。二人とも可愛くて外見は良かったのだが、驚くことに声がアテレコ。動く二人に合わせて高山みなみさんと林原めぐみさんが喋るというシュールさで、これには賛否の声が集まった。

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