ウルトラ兄弟が惨殺?レオの体がバラバラ?チビッコが恐怖!昭和ウルトラマンたちが死んだ「壮絶トラウマ回」 の画像
DVD「ウルトラマンAのすべて!」(バンダイビジュアル)

 7月6日からシリーズ最新作『ウルトラマンアーク』(テレビ東京系)が放送開始。昭和に始まったウルトラシリーズは、令和になっても人気を博しています。

 しかし、昭和の生まれにとって『ウルトラマン』といえば昭和を……いや日本を代表する特撮ヒーロー。あのたくましい強さと、地球を守る志の高さに憧れたのは私だけではないでしょう。

 昭和のウルトラシリーズは、子どもたちに愛される正義のヒーローを描いたドラマですが、放送された時代もあってか、驚くほどハードでグロテスクなシーンも登場します。そのなかでも、多くの子どもたちを震えあがらせた、恐怖の怪獣&星人たちの登場回を振り返ります。

■ウルトラ兄弟が負けた! 自称「宇宙で一番強い生き物」ヒッポリト星人(ウルトラマンA)

『ウルトラマンA(エース)』(1972年放送開始)はウルトラシリーズの5作目で、「怪獣」よりも強力な力を持つという生物兵器「超獣」が登場する作品です。

 ウルトラ兄弟5番目のウルトラマンAと超獣攻撃隊のTACが、地球を襲う超獣と戦うというストーリー。TAC隊員の北斗星司と南夕子が駆け寄り、「ウルトラタッチ」のかけ声とともにAに変身する流れは、ほかのシリーズにはない特徴でした(番組後半からは北斗ひとりでの変身に変更されますが……)。

 そんなAを観ていたチビッコたちに強烈なトラウマを植えつけたのは、第26話「全滅!ウルトラ5兄弟」と第27話「奇跡! ウルトラの父」に2話連続で登場した「ヒッポリト星人」です。

 とんがった口とカラフルな色合いの体を持つヒッポリト星人は、どこかユーモラスな風貌をしていますが、自称「宇宙で一番強い生き物」というだけあって、その実力は本物。口から「暴風」や「火炎放射」を放ち、腕からは誘導性能の高いミサイル、頭部からはビームや破壊光線を放ちます。それに加えて、相手を閉じ込める「ヒッポリトカプセル」を使いこなす、高い知性と科学力を持ち合わせた強敵でした。

 第26話では、そのヒッポリトカプセルに囚われたウルトラマンAが、ブロンズ像にされて絶命。さらに、Aの救援にやってきたゾフィー、ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャックの4兄弟まで軒並みブロンズ像にされてしまいます。

 続く第27話では、息子たちの危機に来援したウルトラの父がヒッポリト星人と激突。ウルトラの父は、これがシリーズ初登場。しかし、はるか遠いM78星雲からやってきたウルトラの父のエネルギーはあまり残っておらず、ヒッポリト星人に倒されてしまいます。

 そして自身の命が尽きかける直前、自分のカラータイマーをもぎ取ってAに残されたエネルギーを託すと、ウルトラの父までもが死亡しました。結果、Aがヒッポリト星人を倒しますが、元の姿に戻った兄弟たちによって、亡骸が宇宙へと運ばれる様子は衝撃的でした。

 ウルトラ兄弟が倒されるシーンは何度かありますが、5兄弟がブロンズ像にされ、ウルトラの父の命まで尽きるという異常事態に恐怖した人は多いことでしょう。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4