2024年7月4日、『週刊少年ジャンプ』で連載中の芥見下々さんの漫画『呪術廻戦』のコミックス第27巻が発売。それを記念して平成に大ヒットしたCM「ファンタ学園」シリーズのパロディCM「3年J組超人先生」が公開された。
今回のCMで、最強の芸人・髙羽史彦を牧野裕夢さん、最凶の呪詛師・羂索を村田凪さんがそれぞれ演じていた。彼らの個性的な出で立ちと顔立ちは再現も難しいのだが、二人の実写化はまさにそのまま。まるで漫画から飛び出てきたかのような再現度の高さはたちまち話題を集め、SNSには「完璧すぎる」と絶賛の声が相次いで寄せられている。
これまでにも、同CMのように様々な俳優がCMで漫画やアニメの実写化に挑戦してきた。そこで今回は、クオリティの高い再現度をみせた俳優を振り返ってみよう。
■違和感なし!indeed版の『ONE PIECE』
2023年にNetflixで実写ドラマが配信となった尾田栄一郎さんの漫画『ONE PIECE』は、2018年に求人検索エンジン「indeed」とのコラボCMシリーズで実写化キャストの再現度の高さが話題となった。
このCMではルフィを斎藤工さん、ナミを泉里香さん、サンジを窪塚洋介さん、ウソップを千鳥の大悟さん、ゾロを池内博之さんが担当。キャスティングのハマりっぷりも見事だったが、それぞれのキャラが原作を忠実に再現していてクオリティが高かった。
たとえば原作のナミに負けないナイスバディを披露した泉さん。泉さんはオファーを受け、ナミのプロポーションに可能な限り近づけないかとトレーニングに励んだのだとか。完成されたCMではその努力の結果、見事なまでのバキバキの腹筋でナミの姿が再現されていた。
そして注目なのが、池内さん演じるゾロである。強面で男らしいゾロとワイルドで濃い顔つきの池内さんは相性がよく、緑の短髪もピッタリ。刀を3本振り回しても違和感のない力強さがあった。
だが、それ以上にハマっていたのが「チョッパー 助手 バイト」篇でDr.くれはを演じた夏木マリさんだろう。際どい眉毛すら違和感なく、「ハッピーかい?」のセリフは、もはやくれはそのもの。スタイルの良さやかっこよさ、どこを切り取っても本物? と思うほどマッチしていた。チョッパーが本物のトナカイというのもクスリと笑えて面白い。
■個性の違うラムちゃんにドキドキ『うる星やつら』すみれさん&深田恭子さん
6月にテレビアニメの放送も終了した、高橋留美子さんの名作漫画『うる星やつら』のヒロイン・ラム。セクシーなトラ柄ビキニと小さな角がキュートな人気キャラだが、実はこれまで実写ドラマや実写映画は制作されておらず、実写化されたのはCMのみである。
これまでにラムを演じたのは、深田恭子さんとすみれさんだ。先に演じたのはすみれさんで、2014年放送の「リゲイン エナジードリンク」のCMでのことだった。
モデルのすみれさんは、ラムと同じトラ柄ビキニで登場。抜群のプロポーションで視聴者をドキドキさせた。本人は記者発表会で「イベントで露出するのは初めて。ちょっと恥ずかしい」とコメントを残しているが、この露出度の高い衣装を着こなせるのは、すみれさんだからこそだろう。
一方、深田さんが演じたのは2019年の「東京ガス」のCM「 電気代にうる星やつら/登場」篇だ。深田さんバージョンはトラ柄ビキニではなく、電気のCMに合わせた稲妻柄のオフショルダーミニワンピースという出で立ちである。
小さな角をつけ、ラムの語尾「だっちゃ」を話す姿はかわいさが突き抜けていた。テンちゃん役の寺田心さんと一緒にオリジナルダンスを踊る姿に、メロメロになったという視聴者も多いのではないだろうか。