■歴代シリーズの注目の景品とは?
メダル集めの難易度が高かった『ドラクエ4』だが、メダルでしか入手できないアイテムは「てんばつのつえ」だけで、しかもメダル1枚で交換できる。そのほかの貴重そうな景品はモンスターが低確率でドロップすることもあって、最悪メダルで交換できなくても絶対入手できないわけではなかった。
そうはいっても比較的序盤にメダルとの交換で「てんばつのつえ」や「きせきのつるぎ」が手に入ると、かなり冒険を有利に進めることができた。
『ドラクエ5』以降も「きせきのつるぎ」は、ちいさなメダルでもらえる優秀な装備として、お世話になった人も多いのではないだろうか。
『ドラクエ6』では、「とてもいえないもの」と表記された、謎のアイテムがメダル100枚でもらえたのも印象的だ。「メタルキングヘルム」や「ドラゴンのさとり」よりも後に入手できるメダル景品ということで期待されたが、そのアイテムの正体はなんと「エッチなしたぎ」だ。
ミレーユとバーバラだけが装備できる非売品アイテムだが、残念ながら性能的にはネタ装備と言わざるを得ない……さすがは遊び心満点のメダル王である。
『ドラクエ7』では、隠しダンジョンに行くためのアイテム「ふしぎな石版?」や、モンスターパークを拡張するための「まものせいそく図」といった重要アイテムが景品になっていた。
ほかにも『ドラクエ9』では「オリハルコン」等の錬金素材、『ドラクエ10』では「スキルアップパネル」などが交換できた。このようにシリーズが進むにつれて、珍しい装備だけでなく、各作品の独自要素が強めなアイテムがメダル景品に並んでいた。
いまや『ドラクエ』シリーズでは定番となった「ちいさなメダル」だが、作品ごとに重要性や入手難易度が異なっているのも興味深い。今年11月14日に発売されるHD-2Dリメイク版『ドラクエ3』では、どのような立ち位置になるのか楽しみだ。