「死亡確認」「男とはなんぞや」真面目なバトル漫画なのに…!? 『魁!!男塾』熱すぎて笑ってしまう名言集の画像
『魁!!男塾』TVアニメシリーズDVD-BOX(C)ハピネットピクチャーズ

『魁!!男塾』は、宮下あきら氏による男たちの壮絶なバトルを描いた作品だ。過激なスパルタ教育をおこなう「男塾」を舞台に、主人公の剣桃太郎たちが次々に現れる強敵と戦っていく。

 真面目な熱きバトルを描いている『魁!!男塾』だが、実は大人になって読み返すとなぜか笑ってしまうシーンも多い。その多くは、現実ではなかなか口にすることのない男たちによる「熱いセリフ」が原因かもしれない。そこで今回は本作に登場するちょっと笑ってしまうセリフをいくつか紹介しよう。

■熱い友情!涙の再会!感極まる「お おまえ等ー!」のセリフ

『魁!!男塾』は、死亡した仲間が実は生きており、その仲間と対面したときに「お おまえ等ー!」というセリフが出てくることが多い。

 まずは「驚邏大四凶殺」にて敵として戦った雷電、月光、飛燕、伊達臣人が生きて男塾に戻ってきたとき。虎丸をはじめとした桃太郎たちは驚きのあまり「お おまえらはーーっ!!」と叫ぶ。

 さらに「大威震八連制覇(“シン”の正式な表記は手へんに震)」で道が崩れて先に進むことができない桃太郎たちの前に現れたのは、戦いを見守る田沢慎一郎たち一号生だ。勇ましく現れる彼らに驚いた富樫源次は「お おまえ達ーーっ!!」と叫ぶ。その後田沢達は数十人で協力して人の橋を作り、男塾名物「万人橋」を完成させた。

 さらに大威震八連制覇では多くの死者が出た。しかし全員王大人の施術により蘇り「お おまえ等ーっ!!」の感激の声とともに11人もの塾生の復活が描かれたのである。

「お おまえ達ーっ!!」のセリフの多くは倒れた敵との再会であり感動シーンでもあるのだが、男塾の場合は「やっぱ生きてたのかよ…」をしめす言葉でつい笑ってしまう。ただし連載当時子どもだった筆者は、死んだはずの敵が仲間として復活する展開が素直に嬉しかった。

■いや死んでないだろ……王大人の「死亡確認」

 このように『魁!!男塾』では、死んだと思われるキャラクターがしょっちゅう生き返る。それをサポートしているのが塾長江田島平八の旧友であり、八竜長城の案内人である王大人だ。

 王大人は大威震八連制覇で一号生チームと三号生チームの戦いを見届け、しばしば「死亡確認」をしている。例えばJとの戦いで散った蝙翔鬼や卍丸を見て「死亡確認」し、その後復活させた。また影慶と戦い倒れた月光を見て「死亡確認」し、その後復活させる。

 あげくの果てに、大威震八連制覇の結末として男爵ディーノ、独眼鉄、蝙翔鬼、卍丸、センクウ、羅刹、影慶、大豪院邪鬼を「以上全員死亡」と宣言し、男塾一号生の勝利を高らかに告げる。しかしその裏では死んだはずのメンバーに中国漢方医術の秘を尽くし、全員を復活させているのだ。彼が口にする「死亡確認」は世界一信用できないセリフと言えるだろう。

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