■誰もが知っている名作『スター・ウォーズ』はファミコンで異例の2作品登場
日本で1978年に公開された『スター・ウォーズ』(全米では1977年公開)は空前の大ヒットを遂げており、SF映画をエンターテイメントとして確立した名作映画である。
もはや説明不要の大作なのだが、本作は壮大なサーガのエピソードIVにあたり、「新たなる希望」という副題が付いている。
素晴らしい視覚効果、欲しかったライトセーバー、フォースという造語、巨大な宇宙船、スピード感のある戦い、強敵ダース・ベイダーなど、本当によく当時に実現できたものだと思ってしまう。なにより『スター・ウォーズ』といえば、やはり人間ドラマが素晴らしかった。
今となってはレジェンドばかりだが、出演者やスタッフもみんな当時はほとんど若手ばかり。監督のジョージ・ルーカスでさえ30代前半と、まだまだ若い。才能が結集した傑作といえよう。
さて、ファミコンでは1987年のナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)版と1991年と1993年に発売されたビクター音楽産業(現:マーベラス)版の計3本が存在する。
ナムコ版では「お前誰だ?」となった、伝説のサソリベーダーなどのオリジナル要素が強く、横スクロールアクションゲームがメイン。3Dシューティングの要素もあり、難易度はかなり高めだった。
そして、ビクター版は原作に忠実であり、こちらもアクションとシューティングを併せ持った作品だった。ファミコン後期に発売されたこともありグラフィックも綺麗で、ルーク以外のキャラも操作できるのが斬新だったものである。
個人的にはオビ=ワン・ケノービが「さあ? おぼえがないなあ…」とドアップになるシーンが印象的だった。そしてやはり難易度が高い。異例の2作品はどちらも難しいという、甲乙つけがたい作品といえた。
さて、洋画が原作のファミコンソフトといえば『ランボー』や『アンタッチャブル』、『スーパーマン』など、ほかにもたくさんある。また機会があれば紹介していきたい。