■『タイムパイロット』もできる異色作『がんばれゴエモン きらきら道中』
シリーズのほとんどがミニゲームの宝庫であるコナミの『がんばれゴエモン』シリーズ。今回は、その中でも特にミニゲームが熱かった1995年12月発売のシリーズ第4作目『がんばれゴエモン きらきら道中 僕がダンサーになった理由』を振り返りたい。
『きらきら道中』はそれぞれのキャラクターパートがあったり、また物語や世界観がシュールギャグ的なものだったりと、シリーズの中でも異色の作り。そしてボス戦がいつものロボ戦ではなくミニゲームになっており、各ステージのボスの数と同じ5本のミニゲームと、隠しミニゲーム1本の、合わせて6本が用意されている。それぞれジャンルが違っていて、かつゲーム性も高い良作ばかりだ。
たとえば「ふすまのぞきクイズ合戦」は、ふすまの向こうに横切る物体が何かを当てるクイズゲームで、ミカンとユズ、ヒトデとホシといった紛らわしい物や、謎のオヤジが出てきたりする。なので、他にどんな物が登場するのだろうと、ついつい何回もやりたくなってしまう。
隠しミニゲームである「タイムパイロット」は、1982年に発売されたコナミのシューティングゲーム『タイムパイロット』のアレンジバージョン。ゲーム性はほぼそのままに、グラフィックがスーファミ仕様にアップデートされている。こちらもやり込み甲斐と中毒性が高く、何度もチャレンジしてしまう。
「タイムパイロット」には本作限定のラスボスが控えているのも必見だ。隠しミニゲームの限定ラスボスという存在は、かなりレアだろう。
この記事で紹介した3作品は、どれも本編そっちのけでハマれるミニゲームが多数収録されている。もちろん本編のほうも、ちゃんと面白い作りとなっているのが好印象である。