■洗練されたファッションを楽しめる大人向けのリカちゃんも登場!
2015年、女児向けの玩具だったリカちゃんシリーズに、大人の女性向けのブランド「LiccA」が加わり、「ビジューシリーズ」「LiccA Stylish Doll Collections」「リアルコーディネートスタイル」といったファッショナブルなラインが次々と発売された。
同シリーズは、子ども向けのフリフリしたデザインではなく、現実を生きる大人女子をそのまま人形にしたようなリアリティあるファッションが楽しめる点が特徴。大人向けゆえ、お値段はベーシックなリカちゃんよりも高めで1万円を超えるものが多いが、予約の時点で即完売になるほどの人気だ。
“映え”を意識して作られているので、これまでのリカちゃんより可動域が広くポージングも自由自在。自分好みのデザインの洋服を着せてお揃いで写真を取ったり、手作りの洋服をネットフリマで販売したりと、大人の着せ替えを楽しむ“リカ活”も注目を集めている。
■リカちゃんがインフルエンサーに!? 玩具以外の活動も活発
リカちゃんは、玩具以外にもさまざまな形で子どもたちにワクワクを届けてきた。古いところだと、1968年に「リカちゃんトリオ」を主人公にした漫画が始まり、1998年にはアニメ『スーパードール☆リカちゃん』が放送されている。
コラボ企画も頻繁で、かつては「初音ミク」や「くまもん」、最近では漫画『鬼滅の刃』の人形がリリースされた。特にリカちゃんが竈門禰󠄀豆子、はるとくんが竈門炭治郎のコスプレをした『鬼滅の刃』コラボは初回分が即完売するほど大きな話題となった。
平成に入り、タレント活動も盛んになっていくリカちゃん。コスメやアパレルブランド・車や食品メーカーといった有名企業のイメージキャラクターを務め、芸能人並みの活躍をしている。さすが、タレント名鑑に掲載されている唯一の架空キャラだけのことはある。
さらに現在は、インフルエンサーとしても活動中。フォロワー数が合わせて20万人を超えるX・インスタグラムのアカウントでは、トレンドを取り入れたハイセンスなファッション、季節のイベントや流行のネタに乗った写真などを投稿してファンを沸かせている。
改めて振り返ってみても、やはりリカちゃんは可愛い。あの頃夢中になって遊んだ大人女子も、これを機に“リカ活”に挑戦してみてはいかがだろうか。