■野性味あふれる叫び声をあげるハロ『第3次スーパーロボット大戦』

 最後はゲームの小ネタ的に登場しているハロだ。さまざまなロボットアニメが登場するクロスオーバー作品『スーパーロボット大戦』シリーズでは、キャラクターが搭乗していない“人工知能”などAIが操作する機体については、パイロットの顔は電子基板のようなグラフィックで表現されている。

 それが、1993年に発売されたスーパーファミコン用ソフト『第3次スーパーロボット大戦』では、なぜか人工知能の敵パイロットとしてハロが描かれているのだ。

 描かれているのは普通のいわゆる“緑ハロ”で、つぶらな瞳のかわいい見た目。しかし、攻撃の際には「ガォォォォォン!!」と、野獣のような雄たけびを上げる。乗っている機体も、『マジンガーZ』シリーズの機械獣や『ゲッターロボ』シリーズのメカザウルスだったりと、中々にシュールだった。

 他にも『グレイトバトル』シリーズや『シャッフルファイト』といった、ガンダムが登場するクロスオーバー作品でも、ちょっとした隙間を埋める、便利なキャラクターとしての立ち位置を確立することとなったハロ。見方によっては主役級以上に目立つポジションとなることも多く、ガンダムに詳しくないゲーマーの間でも認知される存在だろう。

 近年では、『ガンダム』シリーズ以外にも、サンライズアニメ作品全般において、サンライズのロゴ表示にも使われている。もしかすると『ガンダム』よりも有名になる日が来るのかもしれない。

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