『寄生獣』や『進撃の巨人』にも…こんな死に方は嫌!漫画やアニメに登場した「一般人なのに」トラウマ級の死にざまの画像
『進撃の巨人The Final Season 完結編(後編)』キービジュアル (C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会

 漫画やアニメには現実では絶対にあり得ない状況が存在する。異星人や化け物といった、人間とは異なる生き物との遭遇もそのひとつ。その生き物たちの目的が分からないと、人間側としては何をされるか分からずに、常に緊張感が漂っている状態となる。

 しかも人間を敵対視している場合は前フリもなく襲いかかってくるので、何も知らない一般人からすると不意をつかれて殺される場合が多い。そして、餌食になってしまった人間の姿を見て、そこから恐怖が波紋のように広がっていく。もちろん現実だとしたら、こんな死に方は絶対にしたくないと思ってしまうはず……。

 そこで今回は、名もなき一般人が得体の知れない生物に殺されて、恐怖を演出することになってしまったシーンを紹介したい。

■生きたまま首を切られる…『寄生獣』

 まずは岩明均氏による『寄生獣』(講談社)から紹介していきたい。『寄生獣』は、ある日突如として地球へ飛来した生物が、人に寄生をすることで化け物へと変貌する。そこから、寄生生物と人類との生き残りをかけた戦いが始まることになった。

 寄生生物には生まれたときから“この「種」を食い殺せ”という本能があり、人間のことを食料としかみていない。人間としては、まさか自分たちを捕食する生物がいるとは思いもしないので無警戒もいいところ。寄生生物はそんな人間を容赦なく食い殺していくことになった。

 しかも彼らは一般人に溶け込んでしまっているので、人間と寄生生物を見分けるのが難しい。そのため、気づかれることなく人間に近づくことができてしまう。
『寄生獣』には、一般人が気づかないで殺されてしまうシーンがいくつもあり、その瞬間を見ることで、寄生生物に対する恐怖は倍増していく。特に恐怖を感じたシーンといえば、寄生生物と気づかずに見ず知らずの女性を車に乗せた男性の一幕だ。男性は女性に擬態した寄生生物を乗せて車を運転していたときに事故にあい、寄生生物はその衝撃で内臓が潰れて死を待つことになった。

 男性はシートベルトをしていたことで助かっていたので、寄生生物は肉体の乗り換えを考える。そして男性の首を切り落とし、その体に寄生をしてしまった。事故にあっただけでも気の毒なのに、生きたまま首を切られた男性は悲惨としか言いようがない。

■巨人に容赦なく踏み潰される…『進撃の巨人』

 次は諫山創氏の『進撃の巨人』(講談社)で一般人が巻き込まれたシーンだ。本作ではたくさんの巨人が登場し、多くの人間に絶望を与え続けていた。捕まると握りつぶされたり、食いちぎられたりと、まず生かされることはない。

 しかも巨人は一般的なもので3メートルから十数メートルの大きさなので、一撃で死ぬことから免れないのだ。そんな巨人が攻めてくるとなると、自然と死を意識してしまう……。そんな中で圧倒的に絶望と思えた状況が「地鳴らし」である。

 これは、「始祖の巨人」の力を解放することで、数十万の一般的な巨人よりもさらに大きい超大型巨人が外の世界へ進軍して、全てを無に帰すというもの。それを行使したことで、容赦なく踏み潰される人間が続出した。

 幼い少年・ハリルとラムジーも、逃げようとするがあっけなく踏み潰されてしまう。巨人が去った後の足跡に、ふたりの型が影のように残っていたのがショッキングだった。ただ踏み潰される選択しかなかっただけに、見ていて胸が苦しくなる。

 これまでは巨人が現れても、「どうにかなるのでは?」と思う気持ちもあったが、そんな淡い期待を打ち砕かれた気分だ。残された人間たちにとっても、次は自分たちの番という恐怖でしかないだろう。

 絶対に防ぎようがなく、確実に迫ってくる死を待たされるのは生き地獄で、絶対に味わいたくない状況といえる。

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