「ピサロナイト」に「ブオーン」も…軽い気持ちで戦闘に入って後悔した『ドラクエ』天空シリーズの強敵たちの画像
画像は『ドラゴンクエスト』『ドラゴンクエスト3』『ドラゴンクエスト5』『ドラゴンクエスト8』『ドラゴンクエスト11』(編集部撮影)

ドラゴンクエスト』シリーズでは、軽い気持ちで戦闘に入ってしまい、後悔したプレイヤーも多いだろう。リメイク版だったら警戒心もあるのでまだ心構えができていたものだが、オリジナル版ではいきなり全滅してしまったこともよくあった。

 とくに有名なのは『ドラクエ6』の海底宝物庫だ。ここのキラーマジンガの非情な強さに、おそらくほとんどのプレイヤーが後悔しただろう。シリーズのなかでもとくに天空シリーズは、このような仕掛けが多いイメージがある。

 そこで今回は「どうせ雑魚キャラだろう」と侮ってしまった、天空シリーズの強敵たちを振り返ってみよう。

■まさか呪文を封じられるなんて…呪文パーティでは苦戦必至『ドラクエ4』の「ピサロナイト」

 まずは『ドラクエ4』の「ピサロナイト」だ。ピサロの命令により、ロザリーヒルでロザリーを守っている騎士である。ロザリーに会うためにはコイツを倒さないとならない。門番みたいな感じなので、なんとなくこれから戦いになりそうだな……と思ったものだ。

 とはいえ、この時点では「あやかしのふえ」を手にしている。強敵バルザックの進化バージョンを倒したあとということもあり軽い気持ちで戦闘に入ったら、まさかの「せいじゃくのたま」を使用してくるピサロナイト。

 え? これって第4章でバルザックの呪文を封じたアイテムじゃん……。なぜこれをピサロナイトが持っているの?と思ったのもつかの間、なんと呪文を封じ込められてしまう。

 当時、筆者のパーティは勇者・クリフト・ミネア・ブライ(もしくはマーニャ)だったので、かなりピンチに陥った。もう30年以上も前になるが、この局面は覚えている。なんせ呪文を使うタイプのパーティで戦闘に入ってしまったからだ。

 ロザリーヒルに入ったときは、平和そうな村なので戦闘があるなんて思ってもみなかった。それだけにパーティ編成なんて考えもしなかったもの。そして、このピサロナイトがまた強い……攻撃力も高くてやっかいだった。

 ちなみにファミコン版だったので呪文を封じ込められなかったとしても仲間が思い通りに呪文を使ってくれないこともあり、苦戦は必至。幸いにもゴールドを使い切ったあとだったので、全滅しても精神的ダメージはそれほどではなかった。

 ライアンとアリーナを引き連れてリベンジ戦に挑んだものだったな。

■まさかの巨大モンスターとの対決…『ドラクエ5』の「ブオーン」

『ドラクエ5』では、超難関の「ブオーン」が登場する。スーファミ版では画面が真っ暗になり、ゆっくりと迫ってくるので恐怖を煽られる。そしてリメイク版では、さらに演出が凝っていた。トラウマを植え付けられたプレイヤーも多いのではないだろうか。

 このブオーンは、主人公にとって結婚イベントのキーパーソンとなるルドマンの祖先・ルドルフによって壺に封じ込められていたが、その封印は150年ほどで効果が切れてしまうという。

 ルドマンが困っているので、手を貸すことになる主人公たち。フローラと結婚していたら義父になるので、当然助けたくなるだろう。でも、ビアンカと結婚していたら、ただの知人なのでそこまでしてやる必要もなさそうだ。だって超お金持ちだし、こちとら奴隷上がりの夫と山奥に住んでいた妻だ。自分でなんとかしてほしいものである……。

 しかし、そんな主人公たちをちゃっかり当てにするルドマン。主人公はブオーンが封印されているほこらに向かい、壺の状態を見はらしの塔で待っているルドマンへ報告しに行く。ここが要注意ポイントで、見はらしの塔でルドマンに会ってしまうと強制的にブオーンとの戦闘に入ってしまうのだ。

 そして、ブオーンはかなり強い。攻撃力はラスボス級でありHPも高い。全体攻撃も得意で、“スカラ”を唱えてきたりもする。また、素早さもあるため、HPが低いときに先制攻撃されたらお手上げだ。

 スーファミ版だと仲間が3人パーティなので、戦術が限られてしまうのが痛かった。筆者は何度も全滅してしまった記憶がある。『ドラクエ5』では、ゲマ同様にラスボスよりもインパクトに残っている中ボスだった。

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