■アクションに合った爽快感!タケカワユキヒデさんの『ソウルブレイダー』
1992年にエニックス(現:スクウェア・エニックス)から発売されたスーパーファミコン用ソフト『ソウルブレイダー』は、ゴダイゴのボーカルであるタケカワユキヒデさんがゲーム音楽を手がけたアクションRPGだ。
タケカワさんらしい、テンポが良い爽快な曲調が、アクションにピタリとマッチしていて、ゲームが楽しくなる一因となっている。
また、エンディングテーマである『恋人のいない夜』は、しっとりとした名曲。サウンドトラックには、タケカワさんによる歌唱バージョンが収録されている。サウンドトラックは現在では入手困難となっているが、『ソウルブレイダー』ファンはもちろん、タケカワさんのファンも、是非とも聞いておきたい作品である。
■穏やかでポップ!キリンジ堀込高樹さんの『ファミスタ』『風のクロノア』
また、ゲームメーカーに勤務していた経歴があるという意外なミュージシャンもいる。『エイリアンズ』などの曲で知られるKIRINJI(キリンジ)の堀込高樹さんは、ナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント及びバンダイナムコスタジオ)にゲーム音楽製作担当として勤務していた経歴があり、スーパーファミコン用野球ゲーム『スーパーファミスタ』シリーズのサウンドなどを担当している。
1996年の『スーパーファミスタ5』の選手エディタ画面で流れるBGMは、まさに堀込さんによる楽曲で、キリンジのメジャー1stアルバム『ペーパードライヴァーズミュージック』に『汗染みは淡いブルース』というタイトルでリメイクされ、収録されている。
また1997年のPS用ゲーム『風のクロノア door to phantomile』も、堀込さんが楽曲制作に関わったタイトルだ。
ゲーム音楽とはいえ、どの曲にも、そのアーティストの音楽性が強く感じられる。ファンにとっては、ゲームの曲を聴くことで意外な二面性が楽しめて、よりアーティストの奥行きが広がっていくきっかけとなるかもしれない。