SMAPから多部未華子、木村多江まで…2.5次元ミュージカルに出演していた超人気芸能人たちの画像
アニメ『聖闘士星矢 Blu-ray BOX』第1巻より

 2次元のアニメや漫画の作品を、3次元である現実世界の舞台で表現することから「2.5次元」とファンに呼ばれ人気を集めるミュージカル作品たち。近年はイケメン若手俳優などが出演することも多く、女性客層の多いジャンルになっているが、その歴史は古く宝塚歌劇団の1974年の舞台『ベルサイユのばら』が元祖とも言われている。

 実は、大活躍中の芸能人の中には、そんな「2.5次元ミュージカル」への出演経験を持つ人も少なくない。今回は、そんな意外なキャリアを持つ芸能人たちを紹介していこう。

■デビュー間もないSMAPが聖闘士に

 1988年に結成された国民的スーパーアイドルグループ・SMAP。2016年に惜しまれながらも解散してしまったが、まだ「2.5次元」という呼び名もなかったCDデビュー当時の1991年に、漫画を原作としたミュージカル作品に出演していた。

 SMAPが出演した作品は、1985年から『週刊少年ジャンプ』で連載が始まった車田正美さんの漫画『聖闘士星矢』の「ポセイドン編」を原作とした舞台『バンダイスーパーミュージカル「聖闘士星矢」』。同作はギリシャ神話をベースにしたバトルアクションで、守護星座ごとの聖衣(クロス)を身にまとった聖闘士と呼ばれる少年たちの戦いを描いた作品だ。

 当時6人だったSMAPは、ペガサス星矢を中居正広さん、ドラゴン紫龍を草彅剛さん、フェニックス一輝を稲垣吾郎さん、アンドロメダ瞬 を香取慎吾さん、そしてキグナス氷河を森且行さんが演じていた。木村拓哉さんは、青銅聖闘士と戦うポセイドンを演じていた。リーダーの中居さんと人気ナンバーワンの木村さんを対軸におくのは、なかなか味わい深い配役ではないだろうか。

 CDデビュー間もないSMAPは、とにかくフレッシュ。原作のへアイスタイルに寄せず、全員が短髪、聖衣(クロス)もオリジナルなので、外見が聖闘士たちに似ているかと言われるとそうではないが、舞台上で全身全霊でアクションに挑む姿は新鮮だった。

 ちなみに、黄金聖闘士役で当時デビュー前だった城島茂さん、国分太一さん、松岡昌宏さん、山口達也さんも出演していた。

■女子の憧れ『セーラームーン』に出演した女優たち

 1991年に『なかよし』で連載が始まった変身ヒロイン漫画の金字塔『美少女戦士セーラームーン』。テレビアニメ版が連載開始後すぐにスタートしたことも相まって、当時の女子はこぞって夢中になったものだ。

 1993年からはバンダイが手掛けるミュージカルが上演された。制作会社は年度によって変わるが、『セラミュ』の2.5次元ミュージカルは令和に入ってからも定期的に上演されるロングランシリーズになっており、4月からの上演では乃木坂46の5期生の面々が舞台に立つ。

 意外な人も出演しており、女優の多部未華子さんは、デビューから間もない2003年と2004年に『セラミュ』に出演していた。演じたのは、アニメ版の『美少女戦士セーラームーン セーラースターズ』にも登場したセーラースターライツの一人、夜天光ことセーラースターヒーラーである。

 夜天光は、普段は男の子(原作では男装した女の子)だが、変身すると本来の女の子の姿に戻るという特殊なキャラ。銀髪の、ちょっとあざといところもあるという魅力的な人物で、多部さんは、銀髪ショートのウイッグをかぶり、ブラトップにショートパンツというセクシーコスチュームに身を包み、舞台上で軽やかに舞い踊っている。

 さらに、ミステリアスな役から母親役まで幅広い演技力を魅せる木村多江さんも、1995年の『セラミュ』に出演した経験を持つ。演じていたのは、敵キャラながらファン人気が高いアマゾントリオの男の娘・フィッシュアイだ。

 木村さんは、水色のロングヘアに着ぐるみ風コスチュームでフィッシュアイになりきり、美声を披露している。今では洗練された美しさや妖艶さが魅力的な木村さんだが、この時は元気いっぱいの可愛らしさが印象的で、また違った魅力にあふれていた。

  1. 1
  2. 2
  3. 3