■2.5次元ミュージカルといえばこれ!? 名俳優たちを輩出した『テニスの王子様』

 2.5次元ミュージカルと聞いて真っ先に浮かぶのが『テニスの王子様』という人は多いだろう。この作品はイケメン俳優が多いことでも話題に上がり、これまでに多くの若手俳優が出演してきた。

 特に、1stシーズンの出演者は豪華だった。たとえば、歌唱力の高さに定評のある城田優さんは2005年に2代目・手塚国光役で出演している。ミュージカル初挑戦の他メンバーに喉のいたわり方を書いたプリントを配るなど、先輩として優しくサポートしていたこともファンには知られている。

 2006年には、俳優デビュー1年目の瀬戸康史さんが3代目・菊丸英二役で登場。現在も可愛らしい笑顔が印象的な瀬戸さんだが、当時もアクロバティックなプレイが得意な菊丸を表情豊かに演じきっている。

 レアな出演といえば、2005年に氷帝学園の天才と呼ばれる忍足侑士役で出演した斎藤工さんだろう。斎藤さんはダンスが苦手と公言しているが、同舞台では少々ぎこちないながらも懸命に歌って踊る姿を披露していた。しかし、そのぎこちなさが逆に「かわいい」と話題を集め、ファンの間で人気が高い。

 2011年の2ndシーズンでは、瀬戸康史さんと同じ菊丸役を元てれび戦士の小関裕太さんが演じていた。小関さんはこれまでにも多数の舞台経験があり、安定感のある演技と歌唱で観客を魅了している。

 さらに、同年には氷帝学園の向日岳人役で志尊淳さんも出演していた。彼にとって同舞台は、記念すべき俳優デビュー作。オーディションを勝ち抜いて手にした向日役が注目を浴び、その後数々の作品に出演する売れっ子俳優となっていった。

 今では人気漫画の多くが舞台化され、どんどん世間への認知度が広がっている2.5次元ミュージカル。この出演をきっかけに羽ばたいていく若手俳優はますます増えていくだろう。

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