『サイコメトラーEIJI』工藤静香や『お茶の間』渡辺満里奈も…“元おニャン子メンバー”が実写漫画化で演じた意外すぎるキャラ3選の画像
ヤングマガジンコミックス『お茶の間』第3巻(講談社)

 1985年に結成された女性アイドルユニット「おニャン子クラブ」は、数々の名曲やテレビ番組での活躍により、当時のお茶の間を席巻した。そんな爆発的人気を誇る伝説のアイドルユニットのメンバーが、数々の漫画実写化映画に出演していることをご存じだろうか。映画で意外な一面を見せた、“元おニャン子メンバー”について見ていこう。

■クールに…ときにズボラに立ち振る舞う女刑事『サイコメトラーEIJI』工藤静香

 1996年から『週刊少年マガジン』(講談社)で連載された『サイコメトラーEIJI』は、原作担当の安童夕馬(樹林伸)さんと作画担当の朝基まさしさんのタッグが贈る、ミステリー漫画作品だ。

 物体、人物に触れることでそのものにまつわる“過去”を読み解くことができる少年・明日真映児が、女性刑事・志摩亮子と協力しながら数々の難事件を紐解いていく。

 作品の高い人気を受け、1997年、1999年にそれぞれテレビドラマが放送されており、どちらも主人公・映児役をアイドルグループ「TOKIO」の松岡昌宏さんが演じた。

 そんななか、第二期で映児の“バディ”として活躍する女刑事・志摩を演じたのが、「おニャン子クラブ」会員番号38番を獲得した、“元おニャン子メンバー”の工藤静香さんである。

 当時、工藤さんはクイズ番組などではいわゆる“おバカキャラ”として三枚目な立ち振る舞いをすることが多かったのだが、派生ユニット「うしろ髪ひかれ隊」の一員としても活躍。また、デビュー曲ではアニメ『ハイスクール!奇面組』の主題歌を担当し、オリコンチャートで1位を獲得するなどマルチに活躍していた。

 工藤さん演じる女刑事・志摩は容姿端麗、頭脳明晰、優れた身体能力を持ったまさに完璧な存在だが、一方でプライベートはズボラな酒好きという、強烈なギャップを持ったキャラクターだ。

 作中では鋭い眼差しを浮かべた工藤さんのクールな演技を見ることができ、“悪”に対し己の信念を曲げずに立ち向かう志摩の芯の強さが見事に表現されていた。相棒役である松岡さんとのなんとも小気味よい“でこぼこコンビ”っぷりを、ぜひ、その目で確かめてみてほしい。

■倶楽部随一のフィジカルを持つお嬢様! 『有閑倶楽部』国生さゆり

 1981年から『りぼん』(集英社)で連載された一条ゆかりさんの『有閑倶楽部』は、生徒会に努める6名の美男美女たちが生まれ持った才能や“コネ”までを使い、さまざまな事件に立ち向かっていく異色の学園漫画である。

 砕けたコメディとシリアスなアクションシーンの緩急が非常に独特な作品で、『りぼん』、『マーガレット』、『コーラス』と掲載誌を変えつつ、さまざまなエピソードが描かれることとなった。

 1986年に「月曜ドラマランド」枠で単発ドラマとして実写化されているのだが、作中で主要キャラクターとして活躍する“有閑倶楽部”のメンバーの一人・剣菱悠理を演じたのが、「おニャン子クラブ」のスターティングメンバーであり、会員番号8番を獲得した国生さゆりさんだ。

 シングル曲「バレンタイン・キッス」でソロデビューした国生さんだが、その後は女優として数々のドラマや映画にも出演しており、昨今では「國生さゆり」名義で小説家として作品を発表するなど、今もなお多くの分野で活躍している。

 国生さんが演じた悠理はいわゆる“大財閥の令嬢”……なのだが、ガサツで学力も低く、作中では何かと腕っぷしの強さを発揮する場面が多い面白いキャラクターだ。加えて凄まじい食欲を発揮したり、ときには霊感の強い場面があったりと、個性的でありながらどこか“人間臭い”魅力を兼ね備えており、そのパワフルな人物像は国生さんの人間性とも非常にマッチしていた。

 型破りな“お嬢様”としてドラマのなかで生き生きと活躍する国生さんの姿は、“おニャン子”や原作ファンのみならず、多くの視聴者の心を引き付けることとなった。

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